第1巻(2001年9月発行)


【研究発表】
言語の主観性に関する認知類型論的一考察                   上原 聡   1
提喩および「全体-部分」「部分-全体」の換喩における非対称性について     森 雄一   12
日本語定形表現の形成におけるグラウンディング
  ―事態認知と発話行為のインターフェイス―                長谷部陽一郎 23
メンタル・スペース理論における情報の切り分けと否定             酒井智宏   34
Focus Chain and English Tense: Towards the Full Parallelism
  between Nominals and Clauses                      田村幸誠   45
Why Not Contrast But Concessive?
  ―The Concessivity-Specifying Function of Additive Focus Particles―  井筒美津子  56
Embodiment and the Adult Foreign Language Learner: A Look at Emotion    Peter McCagg 67
The Grammaticalization of Lexemes Encoding Anteriority/Posteriority
  in Korean and Japanese                         金 容澤   77
認知的視点からみた量・程度表現の拡張プロセス                高水 徹   88
日本語使役移動動詞「とおす」の多義構造                   鷲見幸美   99
日本語の二重主語構文と主語性について                    熊代敏行   110
相対性名詞再考:主要部内在型関係節の観点から                野村益寛   121
テイル(テアル)構文の認知言語学的分析
  ―存在論的観点に基づくアスペクト論の展開―               岡 智之   132
描写構文の成立条件―認知論的視点から―                   宮田明子   143

【記念講演】
Cognitive Linguistics at the Edge of Chaos, or the Edge of a Chaos called
  Cognitive Linguistics―Life, Language and Culture as Semiotic Processes       154
カオスの縁の認知言語学、あるいは、認知言語学というカオスの縁
  ―記号過程としての生命、言語、文化―                 池上嘉彦   157

【シンポジウム】
認知言語学の新たな展開―21世紀への眺望―                 河上誓作   169
談話と指示語の理解―英語のitとthatをめぐって―              高橋英光   170
認知能力の反映としての言語―ユニフィケーションの視点―          山梨正明   186

【ワークショップ】
構文研究:言語変化・習得への展望と他言語での可能性をさぐる
                     早瀬尚子(代表者)/坂本真樹/谷口一美/児玉一宏  201
言語類型論と比喩─個別言語研究とのインタラクション
                     堀江薫(代表者)/鍋島弘治朗/山口和之/菅井三実  202
意味拡張の諸相─日本語の分析を通して   籾山洋介(代表者)/堀川智也/田中聡子/武藤彩加  203
複雑系としての認知言語学
              池上高志(代表者)/猪狩一郎/茂木健一郎/杉田祐也/本多啓/橋本敬 204



第2巻(2002年9月発行)


【研究発表】
日本語失文法者の産出文に見られる格助詞の誤用と脱落に関する一考察     井原浩子    1
英語のTough構文への生態心理学的アプローチ                 坂本真樹   12
Gameの概念カテゴリーと多義性についての認知的考察             松中完二   23
時間関係副詞の文法化に関する一考察:
  多層性(layering)と持続性(persistence)の観点から          守屋哲治・堀江薫  34
Perception Types of Emanation Fictive Motions in Thai           高橋清子   42
Flexibility of Metaphorical Understanding from the Topological Viewpoint 寺西隆弘   53
テイル構文と主体化                            村尾治彦   64
根源的MUSTの概念融合                         長友俊一郎  75
Divergence of Semantic Extensions of Adjectives Related to Visual
  Sensation: Clear vs. Bright. and Plain vs. Flat.           進藤三佳   85
Quantifier Floating in Japanese:
  From a Viewpoint of Active-Zone/Profile Discrepancy          尾谷昌則   96
日常的な会話における慣用的な隠喩の使用と「概念的メタファー」       杉本 巧   107
存在構文に基づく日本語諸構文のネットワーク                岡 智之   118
アスペクト用法の「V+出す」、「V+  naeda」からみる
  日本語と朝鮮語の空間認知のずれについて                白 海燕   129
分布を表す日本語の表現について                      大野早苗   140
空間認知表現と時間認知表現:日本語「サキ」の認知言語学的考察       碓井智子   150
混交構文としての if you be 構文                      今野弘章   160
A study of‘NP-(o) suru' construction                   細川博文   171
Generic is Specific はメタファーか:慣用句の理解モデルによる検証     鍋島弘治朗  182

【特別講演】
The Control Cycle: Why Grammar is a Matter of Life and Death   Ronald W. Langacker 193

【シンポジウム】
言語・文化・認知                           司会:池上嘉彦   221
   認知場面と言語表現                      講師:国広哲弥   222
   居場所を求めて                           唐須教光   225
   メタ表示にかんする覚え書き                     光延明洋   228

【ワークショップ】
空間と時間の認知と言語化            篠原和子/田村和弘/大舘実子/松中義大   242
ポリセミーと多義性―ドイツ語動詞におけるポリセミーと意味拡張
                        森 芳樹/阿部一哉/大薗正彦/高橋亮介   254
メタファ研究の総括、21世紀に向けて       楠見 孝/辻 幸夫/辻 大介/折原良平   267
認知と文法のつなぎ方:言語学、脳科学、認知発達、複雑系の見地から
                        池上高志/宇野良子/綿巻 徹/岡ノ谷一夫  284



第3巻(2003年9月発行)


【研究発表】
認知的逸脱に基づくアイロニー発話のタイポロジー              岡本雅史   1
領域を結ぶのは何か
  ―メタファー理論における価値的類似性と構造的類似性―         鍋島弘治朗  12
類似性と共起性
  ―メタファー写像、アナロジー、プライマリーメタファーをめぐって―   谷口一美   23
イメージスキーマOverの3次元コンピュータグラフィックを用いた心理学的検討 
                                   小島隆次・楠見孝 34
用法依存モデルにおけるスキーマの動的構成
  ―「実体化」と「再利用性」に関する一考察―              Djumali ALAM 43
                                       (欠落頁)
「あと、さき、まえ、うしろ」―プロトタイプ的意味と意味転用―       魏 聖銓   54
空間から時間へ―「あと」(跡・後)の認知的観点からの考察―         碓井智子   63
「時間と存在」―その言語範疇化                      岡 智之   74
主体化に関する一考察:接続詞「けど」の場合                尾谷昌則   85
Subjectification: A Cognitive Process Underlying Semantic Extensions   進藤三佳   96
中国語文における“分句”の連接                      平田孝夫   107
「まねき猫の右に花瓶がある」などの多義文の解釈と空間認知の関係      宮崎葉子   118
日本語の条件表現の使い分け                        江副美智子  127
動詞「きれる」の意味分析                         馬場典子   138
使役移動動詞の使用について                        鷲見幸美   149
Some Observations on Instrumental Subject Constraints:
  from the Perspective of the Action Chain               杉浦秀行   160
英語の転換動詞におけるブレンディング:コーパス・英語辞典からの考察     古牧久典   171
On the Networks of the Allative related Functions of Languages      山口和之   182
Refernece-Point Construction and Pronominal Anaphora in Discourse
  in the case of the Indefinite Noun Phrase               北村 久   193
指示詞領域の決定要因                           今井新悟   204
A Schema-Based Analysis of Martin Waddell's The Tough Princess      笠貫葉子   215
言語認知における発話運動スキーマと実際の発話運動能力との整合性
  ―軽度な運動失語                           安田達弘   226
Gesture Language Gameを用いたAnalog-building Processの研究     小田弘美・武井朗子 237
“The + Adjective” A Unifying Account                  井筒美津子  248
Mayの2つの用法と命題文の認知的関係について                大友麻子   259

【特別講演】
発達心理学的にみた言語の周縁                       岡本夏木   270

【シンポジウム】
言語習得と認知言語学―認知科学の関連領域からの展望         司会 山梨正明   282
助数詞の習得におけるヒューリスティック
  ―環境からのインプットか生得的な制約か―            講師 内田伸子   285
To what extent is Language Competence Module-Specific?          正高信男   296
言語習得研究への構文理論的アプローチ                   藤井聖子   312

【ワークショップ】
隠喩・換喩・提喩の関係と複合事象をめぐって             代表 森 雄一   321
  隠喩・換喩・提喩の関係をめぐって                   森 雄一   322
  古典語の隠喩、換喩、提喩と複合事象                  多門靖容   326
  「人間」の捉え方と言語表現―「植物としての人間」「鳥としての人間」  籾山洋介   330

イメージスキーマと認知言語学:課題と実践              代表 深田 智   334
  認知言語学におけるイメージスキーマの先行研究             鍋島弘治朗  335
  イメージスキーマの実在論に向けて                   野澤 元   339
  イメージスキーマを介した言語意味論へのアプローチ           深田 智   343

生態心理学的視点に基づく認知論的言語研究の可能性      本多啓・後安美紀・坂本真樹 347

Conceptual Overlap in Grammatical Constructions―その予備的考察   代表 西村義樹
  複文における概念的重なり―Croft(2001)の検討              野村益寛   359
  格付与における概念的重なり                      熊代敏行   363



第4巻(2004年9月発行)


【研究発表】
概念化のID追跡モデルの提案
 ―「認知文法」の図法を制約し、概念化の効果的な視覚化を実現するために― 黒田 航   1
ID追跡モデルの有効性                          黒宮公彦   12
The Authority of Root Must: from a Standpoint of Prtotype         眞田敬介   23
予期的認知と形容表現:不安に基づく状況把握       仲本康一郎・小谷克則・井佐原均 34
身体運動意味論―実験認知言語学へ向けて―                 月本 洋   45
助詞「に」の定量的分析の試み―語法研究の新たな手法を求めて―       李 在鎬   55
格助詞デの放射状カテゴリー構造と習得との関係               森山 新   66
個体と部分の連続性と日本語の「種類名詞」                 西田光一   77
英語教育での名詞の<数>に関する指導                   岸本映子   88
「共感覚的比喩(表現)」の動機付けに関する整理と分類           武藤(酒井)彩加 99
A Constructional Approach to Transitive Transferred Epithet Constructions
                                   木原(岩本)恵美子 110
言語を通して見る叙述的ジョイントアテンションのヴァリエーション
  ―志向性の文法論へ―                      宇野良子・池上高志 119
認知意味論における概念化の主体の位置づけについて             本多 啓   129
「多かれ少なかれ」における尺度の性質について               阿部 宏   140
主体化における主体面と客体面:主体性の理論的考察と言語学的適応      野澤 元   150
Cross-space Connectors and Interpretations of the Change Predicate naru
  in Japanese                              酒井智宏   161
Conceptualization of Attributive and Predicative Adjectives:
  A Frame Activation Analysis                      渋谷良方   172
「かたい」とフランス語durの比較                      染谷 聡   183
日本語の比較構文に関する認知言語学的分析
  ―空間のメタファーに基づく動的認知―         長谷川玲子・上原聡・加藤陽子 193
Gesture Language Game を用いた空間表現発生の研究             小田弘美   204
テキストマイニングを用いた商品/モノに関するイメージ分析          山澤美由起  215
言語の主体的側面に関する認知言語学的アプローチ―動詞「つける」を中心に― 金丸敏幸   221
スペイン語再帰構文による受身に見られる主体化               石崎優子   232
“The Mind Is a Container”: Metaphoric Transfer from Space
  to Emotions as Cause in From and Out of                須藤真季   242
英語における導管メタファーの根源領域としての〈液体〉           辻本智子   253
数量詞連結(遊離)構文の日英比較―英語史研究がもたらす視点―        龍美也子   263
Reference-Point Constructions and Pronominal Anaphora in the Case
  of the Ondefiite Noun Phrase Embedded in the Complex Sentence     北村 久   274
On the Double Subject Construction of Emotion and Sensation        遠藤智子   285
結果句移動と不変化詞移動のかかわり―焦点化と有標性の観点から―      宮田明子   296
いつ「着点」が「受け手」と認識されるのか
  ―二重目的語構文と To使役移動構文の場合を中心に―           草山 学   307
日英語における理由文― Because と「から」「ので」―            江副美智子  318
Cognitive Factors in Categorization of Focus Structures          金杉高雄   329
線条的類像性(Linear Iconicity)
  ―自然界の秩序と語順のマッピングに関する日英対照研究―        鍋島弘治朗  340
指示詞における類像性:きこえの階層に関して                今井新悟   351
モンゴル語の空間表現の多義性と遊牧地域における特徴的な使いわけ      宮崎葉子   361
上下・前後・左右―身体の方向性とその意味拡張をめぐる一考察―       金子倫子   370
いわゆる「が・の交替」の認知的再考                    小熊 猛   381
日本語被害受身文と参照点構造                       町田 章   392
参照点構造と他者の心                           長谷部陽一郎 403

【特別講演】
The Cognitive Base of Grammar: A Grammaticalization Perspective      Bernd HEINE 414

【シンポジウム】
認知類型論:認知言語学が言語類型論と相互にどのように貢献できるか  司会:堀江 薫   429
  写像、メンタルロジック、類型論的起動                 大堀壽夫   431
  形式と意味の対応関係の類型論的変異の認知的基盤:補文現象再考     堀江 薫   437
  認知への扉としての意味図(semantic map)の含意的尺度        ナロック・ハイコ 442

【ワークショップ】
認知言語学と関連性理論の接点と課題:〈類似性〉に基づく表現 Like と「よう」を中心に
                                  代表:尾谷昌則   458
  類似性を表すヨウ(ダ)と Non-identical Resemblance            尾谷昌則   459
  〈類似性〉に基づく表現 like の比較過程と程度             古牧久典   463
  関連性理論から見た〈類似性〉に基づく表現 like と「よう」を中心に   井門 亮   467
比喩が関わる言語現象の諸相―対照研究的な視点から―         代表:菅井三実   471
  文法現象の換喩分析―客観主義的分析を超えて―             菅井三実   472
  メタファーはどこまで普遍的か
    ―日英対照による「希望」「使役」「問題」の概念化から―      鍋島弘治朗  476
  比喩としてのオノマトペ―「ころころ」と「圓滾滾」―          呂 佳蓉   480



第5巻(2005年9月発行)


【研究発表】
格助詞ニの意味構造についての認知言語学的考察               森山 新   1
場所的存在論による格助詞ニの統一的説明                  岡 智之   12
類によるシネクドキとカテゴリー化                     山泉 実   23
二次的名称に現れる認知と命名の対応性                   大月 実   34
マオリ語 Passive のプロトタイプ的考察                   橘日出来   45
受動構文とその機能領域の拡張における言語間の類似と相違       パルデシプラシャント・
  ―認知類型論的分析―                      李 清海・堀江 薫   51
It or That: Speaker's Choice                       中島千春   62
一人称的説明による理由文の分析―構成論的アプローチから認知言語学へ―
                                 宇野良子・池上高志   73
ロシア語における身体のトコロ的把握                    村越律子   84
日露対照認知的言語研究
   「立場」と≪СВОИ≫―言葉の背後にあるもの―     田中聰子・ケキゼ タチアナ 95
心理実験とコーパスを用いた色彩語共感覚メタファーの表現効果研究
                                 坂本真樹・古牧久典  106
概念比喩の慣用性が文章読解過程に及ぼす影響            平 知宏・楠見 孝   117
コンピュータ・アナロジー再考
  ―認知言語学とオブジェクト指向の観点から―              長谷部陽一郎 126
認知(科学)的に妥当なカテゴリー化の(計算可能な)モデルを求めて
  「程度の問題」症候群を克服するための素性表現を擁護する        黒田 航   137
使役・経験Have構文におけるコントロール性とアスペクト性          田村敏広   148
様態構文における感情形容詞の振舞いについて                木原恵美子  158
英語結果構文の結果叙述に関する一制約                   清水啓子   164
日本語と英語の結果構文再考:Cause-Effectか行為の目的か       草山 学・一戸克夫  175
英語と日本語における出現の知覚:主体性との関連で             深田 智   186
日本語とタイ語の出現動詞の文法化                 高橋清子・新里瑠美子 197
前置詞定位の容認可能性に関わる関係詞の歴史的発達             金杉高雄   208
関係代名詞と文法化                            米倉よう子  219
概念間の拡張の距離と認知労力の関係:STRAIGHTNESSの場合          寺西隆弘   230
質が量と交わる時:多言語研究                       渋谷良方   241
「起点-経路-着点」スキーマによる「動詞+to不定詞」構文の分析       松本知子   252
Motivations and Constraints From Spatial Domain to Temporal Domain    碓井智子   263
ドメインマトリックスと概念メタファ:解明方法の一考察           古牧久典   272
形容詞カテゴリーからの動詞的意味の出現に関する認知的一考察:
  主体性と語彙カテゴリー変化の関係                   進藤三佳   283
「―っぱなし」:力動性によるその発展の分析                古賀裕章   294
所有関係を表す's属格とof属格の交替に関わるメトニミーとメタファー     田中明夫   305
タ形連体修飾節の形容詞的用法に対する換喩分析               八木健太郎  315
日本語の着衣を表す構文に関する一考察:
  「着物を着て踊る」、「着物姿で踊る」、「着物で踊る」         井原浩子   326
階層的フレーム構造に基づく意味モデルの試み                野澤 元   336
Gesture Synchronization の発生メカニズム                 小田弘美   347
身体運動意味論の展開(1)―実験認知言語学の予備的実験―        月本洋・竹迫信宏 358
擬態語の指示概念と自然環境内の被修飾対象との異なる距離における
  共起性の変化について                         佐々木 研  367
thing(s)の意味認識について                        松中完二   375
日英対照:deontic modality→epistemic modalityの普遍性と相対性      黒滝真理子  386
should, ought, be supposed to を含む「指令型」の発話について       長友俊一郎  397
リアリティについて述べる命題中に於ける接続法の機能
  ―「スキーマとの矛盾」と「評価」の標識(ポルトガル語のケース)     前田和子   408
現代日本語の感情形容詞における主観性の認知的再考             王 安    419
言語の主体化に関する一考察―句動詞 come up を中心             大谷直輝   430
日本語の受益構文と「主体化」:「~てくれる」構文と「~てやる」構文の比較 澤田 淳   441
学習者の脳に動態概念ネットワークの形成を目的に意匠された
  人工言語習得環境の理論的・実証的研究                 中野研一郎  451
英文法習得への認知的アプローチ―「認知英文法」教材の可能性を探る―    鈴木希明   462
日本語の空間語彙と参照枠についての実験的研究           篠原和子・松中義大  471
モンゴル語コーパスの作成による空間表現の研究
  ―空間表現の多義性の問題をめぐって                  宮崎葉子   482
身体部位(「手」、「口」)を含む慣用表現の意味分類             有薗智美   487

【特別講演】
A cognitive analysis of lexical aspect                 William Croft 498

【シンポジウム】
Subjective Construalとは何か                    司会:池上嘉彦   514
  自己の直接知覚としてのSubjective Construal              本多 啓   515
  Subjective Construalと文法構造と言語類型と:
    日本語の内的状態述語をめぐって                  上原 聡   531
日本語の中の'Subjective Construal'                    池上嘉彦   547

【ワークショップ】
「意味フレーム」に基づく概念分析の射程―Berkeley FrameNet and Beyond―
                                  代表:黒田 航   558
  意味フレームに基づく概念分析の射程―動詞「襲う」の意味フレーム分析―
                                     黒田 航   559
  意味フレームの実在性:HFN/FOCALの心理学的妥当性の検証         中本敬子   563
  意味フレーム階層ネットワークの効率的構築
    ―シソーラスを用いた上位語への置き換えを利用して―        金丸敏幸   567
  日本語動詞「つかむ」にみられる身体性~FOCALの観点からの考察~     龍岡昌弘   571
  メタファーにおける意味フレーム                    野澤 元   575

類義表現の意味の異なり:認知的基盤の検討              司会:籾山洋介   579
  類義表現の体系的分類                         籾山洋介   580
  移動を表す類義表現                          鷲見幸美   584
  非意図的であることを表す副詞の意味分析                李 澤熊   588

「イマ・ココ」の日本語:その認知のあり方と日本語教育への提言    司会:新村朋美   592
  日英語の空間認識、対象認識の差
  日本語の認知スタイルと配慮表現―日本語教育の立場から―        守屋三千代  597
  認知モデルから見た語法・文法の中日対照研究              潘 鈞    601
  「イマ」という時間意識による日本語動詞の「活用」と
  助動詞「タ」の本質                      熊倉千之・小澤伊久美 605
  四つの発表についてのコメント                     池上嘉彦   609

日本語フレームネット                  代表:小原京子・司会:藤井聖子 612
  日本語フレームネット概要    小原京子・石崎俊・大堀壽夫・斉藤博昭・鈴木亮子・藤井聖子 613
  語彙記述におけるフレーム意味論                    大堀壽夫   617
  日本語フレームネットコーパスおよび検索ツール             斉藤博昭   621
  日本語フレームネットにおける「伝達」領域での分析           藤井聖子   625
  評価を伴う伝達動詞:「ほめる」・「しかる」・「おこる」の分析     鈴木亮子   629



第6巻(2006年9月発行)


【研究発表】
分解可能な慣用表現における身体部位詞の意味拡張              有薗智美   1
身体部位「顔」の意味拡張:日本語とタイ語の比較      ラダポーン サイソンブーン   12
婉曲表現にみられるレトリック的思考
   ―英・日・仏における排泄行為のレトリック―             新谷真由   23
「砂時計の腰」、ponytail、「白魚の指」
   ―イメージ・メタファーの理論的位置づけ、および認知文法
   ならびにイメージ・スキーマとの関連性―         田井香織・鍋島弘治朗   34
主観表現における人称:共感的自己同化用法にみる連続体としての人称     徳山聖美   43
熟語「多少」と主体化について                       阿部 宏   54
日本語の感情形容詞が持つ「表出性」とその振舞い              王 安    64
Experiencer Defocusing and Grammaticalization of Emotion Predicates:
   The Dase of Love and Fear in Mandarin Chinese            遠藤智子   75
The Meaning Island Hypothesis: The Case Study of Take           中村大輔   85
Semantic Accommodation Revisited―The Case of English Phrasal Verds―   大谷直輝   95
形容詞属性叙述文にみられる属性判断の階層性について            南 佑亮   106
Sound-Emission 構文における意味の拡張限界について:
   Usage-Based Model Approach の観点から                田村幸誠   117
日本語の項構造構文における形式と意味:格パターンとイメージ・スキーマ 
                                     伊藤建人   128
日本語の授受構文のヴォイス的特性―「XがYにVてもらう」構文が
   有する「受動性」と「使役性」を中心に―               澤田 淳   139
韓国語における名詞化構文の終結用法―名詞と動詞の連続性の観点から―
                                  金廷珉・堀江薫   150
名詞との共起関係に基づく構文の定義       李在鎬・黒田航・大谷直輝・井佐原均   160
複層意味フレーム分析(MSFA)による文脈に置かれた語の意味の多次元
   的表現―実例に基づくMSFAの設計思想の解説―       黒田航・井佐原均   171
対訳コーパスを利用した Berkeley FrameNet からの日本語 Lexical
   Units の半自動的発見手法        金丸敏幸・村田真樹・黒田航・井佐原均   182
「出現」から「実現」へ:非特定化と特定化の両者を伴う文法化        高橋清子   193
動詞「おく」の文法化のメカニズム―本動詞「おく」と補助動詞
   「~ておく」の意味的関連性―                    廣瀬裕子   204
視点と時間―カラ節のテンスの分析―               宇野良子・池上高志   215
メタフォリカル コンピテンス(MC)の測定―MCと言語能力との相関性―   東眞須美   224
言語データの解析によるTVCM理解度の測定の可能性
   ―参照点能力に着目して             坂本真樹・山本浩一・林田哲也   235
The Typology of Metaphors Based on Motivation: Correlation vs.
   Resemblance Revisited                        高田麻里   245
認知メタファー理論における知覚レベルと概念レベル
   ―プライマリー・メタファーおよびアナロジーとの関連から―     鍋島弘治朗   256
Cognitive Time Model~The Two Types of Temporal Metaphors~        碓井智子   266
「水のメタファー」再考―コーパスを用いた概念メタファー分析の試み―    大石 亨   277
ドメインの統一による種で類全体を表す表現の分析              山泉 実   288
「関連性」による意味拡張としてのメトニミー                山本幸一   299
オノマトペにおける~スル形の考察                  大澤(伊藤)理英   310
Symbolic View 再考―オノマトペに見た言語の象徴性             呂 佳蓉   321
空間表現における主体性:被験者の内省報告と眼球運動の関連性から  小田桐匡・野澤元   332
形容詞を述部とする「が/の」交替に関する認知的考察             小熊 猛   341
カテゴリー形成に基づく形容詞順序の統一的説明               中村信子   351
The Middle Construction as a Prototype Category      John R.Taylor・吉村公宏   362
関連性理論と認知言語学:根源的用法の must と have to の意味をめぐって   眞田敬介   371
 「さむっ」「うまっ」などに見られる文法化に関する考察:構文文法の視点  杉浦秀行   382
「yがxから(zに)逃げる」で記述される状況の階層的意味フレーム分析
    ―コーパス事例の人手解析と心理実験を通して―       中本敬子・黒田航   390
形容詞の理解と意味フレーム:階層的フレームモデルにおける属性
                       野澤元・黒田航・仲本康一郎・井佐原均   401
語りに於けるグラウンドと非自立的出来事文の解釈              岸 彩子   412
表層的語彙分布に基づく談話/テクストの主観性・主体性分析に向けて
                           岡本雅史・河原大輔・黒橋禎夫   423
話し手の不満と言語表現についての考察:「いちいち」「わざわざ」を中心に  山嵜章裕   434
謝罪場面における話者の心的態度と言語表現                 吉成祐子   444
陳述副詞「きっと」の意味構造と日本語教育への応用可能性
   ―認知言語学観点から―                       王 冲    454
JSL(第二言語としての日本語)における格助詞デの習得過程に関する
   認知言語学的考察                          森山 新   464
Gesture Language Game を用いた移動表現発生の研究             小田弘美   475

【特別講演】
Motivation                              John R.Taylor  486

【シンポジウム】
認知意味論の新展開―メタファーを中心に―              司会:籾山洋介   505
  メタファと意味解釈                          杉本孝司   508
  概念メタファーと語彙レベルのメタファー研究              松本 曜   519

【ワークショップ】
主観性と文法化:テクスト言語学の可能性                司会:森芳樹   523
  ドイツ語における主観性の諸相                     大薗正彦   524
  探索認知(分かろうとする)とベース認知(分かっている)によるテキスト構造
    の動機づけ―「分かろうとする」vs.「分かっている」―        竹内義晴   528
  アナファーとダイクシス:指示のタイポロジ               田中 愼   532
  時制の主観性とコンテクスト依存性                   森 芳樹   536

コーパス利用とこれからの認知言語学:
用法基盤主義をカケ声で終わらせないためには、何を、どうするべきか   代表:黒田航   540
  コーパスは語句の「(抽象的)生態系」である
   ―コーパス基盤の認知言語学の基礎―                 黒田 航   541
  日本語意味フレーム分析における対訳コーパスの利用           金丸敏幸   545
  多義性と文脈                             黒宮公彦   549
  多変量解析に基づく助数詞「本」のカテゴリー化         濱野寛子・李在鎬   553

Frames, Figurative Language, and Category Structure         代表:西村義樹
  The Subject-Sefl Metaphor and Reflexive Markers in Japanese      廣瀬幸生   557
  Synecdoche: Toward a New Classification                森 雄一   561
  Metonymy Underlying Grammar                      西村義樹   565
  Blending and Categorisation in Discourse               David Lee  569

川端康成『雪国』の冒頭部分を中心に日本語による認知について考える
―中国語・英語訳を比較対照して                   代表:徐 一平
 『雪国』にみる日本語の認知言語学的特徴―中国語訳・英語訳と対照して―  徐 一平   573
 空間・対象・相手認識に関する日中英対照                 新村朋美   577
 川端康成『雪国』に見られる話者の時間意識―原文と英訳との比較から―   小澤伊久美  581
 日本語における聞き手認識の言語化                    守屋三千代  585
 『雪国』の中国語訳から見る日中両言語の認知的差異
   ―文型・主語・動詞・数量詞の使用を中心に              盛 文忠   589
 川端康成『雪国』地文の視点とその認知表現について            熊倉千之   593



第7巻(2007年9月発行)


【研究発表】
応用認知言語学的な日本語教育の試み                    森山 新   1
日本人英語学習者による英語の関係節習得―主文動詞句の処理能率の観点から― 森本智・堀江薫 12
参照点能力と第2言語習得
  ―長期定住外国人と日本語母語話者との会話データを通して―       佐野香織   23
文法化の構成的モデル化―進化言語学からの考察―             橋本敬・中塚雅也 33
オートポイエーシスを取り込んだ理論の構築へむけて             岡本順治   44
認知モード転換と属格/主格交替
  ―いわゆる他動性制約の反例および認知類型論的示唆―          小熊 猛   55
二つの話者関与度スケールの相関
  ―「から」と「ので」の違いの分析―                宇野良子・池上高志 66
"Over-V":使用場面に動機付けられた統語パターン      加藤鉱三・花さき美紀・近藤弘子 76
起点と着点をめぐって                           梅本 孝   87
道具と場所の中間領域をめぐって―フランス語を中心に―           山田博志   98
英語前置詞 for, by とイスパニア語前置詞 por の概念メカニズムへの
  認知的アプローチ―異言語研究と教育―               森山智浩・福森雅史 109
人間関係のメタファーにおけるスキーマ類型    水野真紀子・内田諭・アニタ ナジ・大堀壽夫 120
意味役割理論から見た名詞の種別と隠喩的使用との関係      中本敬子・金丸敏幸・黒田航 131
擬情オノマトペの表す意味とその音的特徴について             ヤンジョンヨン 142
擬態語における長母音と反復形の音象徴と類像性:「かっ」「かあっ」「かっか」  竹本江梨   153
日本語形容詞の意味拡張をもたらす認知機構について             大石 亨   160
Very と極限形容詞についての一考察                     家口美智子  171
膠着語における節の文法化に関する一考察―日本語・韓国語の理由を
  表す接続詞「だから」「그러니까 geureonikka」の意味形成過程について―   大塚真理子  182
北信方言「~しない?」についての認知言語学的考察:文法化の観点から    山嵜章裕   193
場所に存在することの表現から進行相表現へ―英語進行形の文法化―      今井澄子   202
認識的用法の must を含む疑問文の文脈について               眞田敬介   213
"half"は「半分」か?―量から質への認知的動機付けについて         有光奈美   224
I don't know that p. と *?I don't realize that p. について
  ―「認定的知識」の導入―                       森 貞    235
「コントロール」特性を決める意味的要因について              高木宏幸   246
英語の名詞補文選択について
  ―いわゆる同格表現におけるto不定詞とof動名詞を中心に         本間勇一   257
叙述の二次述語に対する意味的・語用論的分析                 藤川勝也   267
主題非明示型結果構文の構文的環境とそのカテゴリー形成           對馬康博   277
ジェスチャー対話における左右逆転現象克服の方略について          小田弘美   288
身体部位を表すタイ語の文法化:「naa(顔)」を中心に       ラダポーンサイソンブーン 299
「頭」「胸」「腹」―精神活動の在り処としての身体部位詞―         有薗智美   310
場所的存在論によるハとガの統一的説明                   岡 智之   321
[_ガ_ニ V ]構文におけるニ格名詞句について:構文文法的な考察     伊藤健人   332
「ウナギ文」の認知言語学的分析―メトニミーの下位区分を通して―      山本幸一   343
Blended Referents in Conceptual Disintegration              安原和也   354
オノマトペの意味拡張の事例に基づく共感覚的比喩表現の
  一方向性における反例と考察                     大澤(伊藤)理英 365
The Perception-cognition interface:
  An Experimental Study of Expressions of Auditory Phenomena      高田麻里   375
Subjective/objective construalと主体化との関わり             平川公子   383
複合動詞と主体化に関する考察―複合動詞「~づける」の分析を通して―  金丸敏幸・村田真樹 394
英語における形容詞と副詞の意味的機能について               金澤俊吾   405
多次元プレーンモデルによる構文の拡張―日英語の属性叙述受動文―      町田 章   416
マッチングと矛盾文の伝達情報                       酒井智宏   427
Discourse Marker Function of Some Phatic Interjections in English
                                 パトリシェヴァニーナ 438
なぜ英語進行形に起動相的解釈は不可能か(認知文法の視点からの分析)     中西充一   449
英語の現在完了形の時制の意味機能                     樋口万里子  457
日本語のモダリティ的意味の原型性:第2言語習得データに基づいて     玉地瑞穂・堀江薫 468
事象の確定/非確定とモダリティ
  ―英語法助動詞 MUST/WILL の対比を中心に―               片岡宏仁   479
行為の規模と構成性の意味論:動詞と構文を中心に              野澤 元   489
分析可能性の低い語彙的複合動詞に関する一考察―「落ち着く」の意味分析―  野田大志   500
構文文法からのアプローチによる同語反復表現の考察
  ―「XらしいX」を中心に―                      野呂健一   511
On the Co-occurrence of Verbs of Charging and Ditransitive Construction  年岡智見   522

【シンポジウム】
認知言語学と言語教育                        司会:吉村公宏   533
中学校での英語の名詞の<数>と冠詞の指導―認知文法を活用した試み―    岸本映子   536
認知的スタンスと英語教育                         田中茂範   552
認知理論に基づいた総合的日本語教授法                   李 德奉   565
認知の発達と言語教育                           岩田純一   573

【ワークショップ】
認知言語学から見た日本語教育―〈主観的把握〉の理解・運用のために―  代表:守屋三千代  582
参照点としての「私」と自己中心的な「私」             近藤安月子・姫野伴子  583
文章の「語り」と「読み」―〈共同注意〉と〈間主観性〉の観点から―     守屋三千代  591

日本語テクスト解析ツールTextImiの紹介                代表:深谷昌弘   595
日本語テクスト解析ツールTextImiの概要                   中野智仁   596
文構造の標準化によるKwicの拡張                      秋山 優   600
基礎意味チャンクのタグ付け支援                      林 千登   604
TextImi を用いた言語研究の事例                      佐治伸郎   608
受け語から表現の共通性を見出す方法と考察                 舘野昌一   612
慣習化された表現からの日常概念分析~事例研究:日本人の自然観~      桝田晶子   616

音を伴う移動構文をめぐって:対照言語学的観点から          代表:深田 智   619
移動自動詞構文に関する一考察:音放出動詞を中心に             田村幸誠   620
タイ語の音と移動表現に関する基礎的観察            ガルナーコンラチャック  624
インドネシア語の記述的分析                        津田喜美代  627
スペイン語の音を伴う移動構文                       和佐敦子   629
日本語における〈音〉を伴う〈移動〉の認知                 深田 智   633



第8巻(2008年6月発行)


【研究発表】
コーパスを利用した動物メタファーの分析                  歳岡冴香   1
身体部位「口」の意味拡張:日本語とタイ語の比較を中心に ラダポーン・サイソンブーン   12
拡張(extending)と精密化(elaborating)
 ―日本語詩分析への認知意味論的アプローチ―               村田拓也   23
文芸批評に見られる認知言語学的特徴―小林秀雄を例に―     守屋三千代・高山京子   33
The Interactional Functions of 'Think'/'Feel' Verbs
 in the Chinese Conversation                       遠藤智子   44
決定木を用いた多義語分析:多義動詞「出る」を例に         李在鎬・伊藤健人   55
「あがる」と「のぼる」及び「おりる」「さがる」
 「くだる」「おちる」の意味分析                     太田真由美  66
動詞の周辺意味構造の果たす役割について:
 open と「あける」の比較語彙意味研究                   植田正暢   75
Middle and Though Constructions in Web Advertising            坂本真樹   86
複合動詞の構文的意味拡張に関する一考察                  野田大志   97
メトニミーとしてのタガログ語「主要部無し関係節」             長屋尚典   108
介在性表現の分析―非自立型メトニミーとして―               山本幸一   116
いわゆる与格主語述語の認知言語学考察:用法基盤アプローチからの分析    増田恭子   127
現代日本語における格の体系化と文節機能                  菅井三実   137
通過を表す動詞passと前置詞句                       出水孝典   148
帰結節を伴わないIf 説の発話機能:その解釈スキーマと語用論的変数     横森大輔   159
OEDを使った英語オノマトペの数量分析:動詞を中心に           菅原 崇   170
包括的格理論をめざして:分裂型格システム/三立型格システムを中心に    中村 渉   181
百科辞典的知識に対する構成則の提案
 ―日本語名詞句の特定・不特定分析への応用を例として―          山口 慶   192
概念のインスタンス化と特異クラスについて                 長谷部陽一郎 201
トートロジーと主観性について                       阿部 宏   212
同語反復表現「XといえばX」におけるカテゴリー化について         野呂健一   223
「どっこいしょ」はどのような認知カテゴリーか          有働眞理子・高野美由紀 234
「間投詞」を認知語用論的に捉えなおす                   宮浦国江   245
形容詞の多義性:共感覚比喩の意味ネットワーク               高田麻里   256
分解不可能な慣用表現の慣用的意味の成立
 ―<身体の状態(の変化)>から<精神状態>(の変化)>への意味拡張―  有薗智美   263
感情のメタファーの日英差をもたらす要因についての考察           大石 亨   274
感情が形づくる心の風景
 ―“a flood of joy"型メタファー表現に見る与傷の特性―          大森文子   285
日本語教科書に見る事態把握の傾向
 ―中国で出版された教科書を例として               近藤安月子・姫野伴子 296
ヴォイスの側面から見た感情表現の認知構造
 ―日中両言語における感情の自発性の捉え方を対照して―          王 安    307
語彙獲得における動詞の使い分けに関する研究:中国語の「持つ」系
 ―動詞を事例として              佐治伸郎・今井みつみ・Henrik Saalbach 318
日本語を第二言語とする幼児のスキーマ生成による文構造の構築プロセス
 ―使用依拠モデルの観点から助詞の使用に集点を当てて―          橋本ゆかり  328
"They could have done it tomorrow":未来の反実仮想            片岡宏仁   338
行為解説の進行形の概念構造について                    友澤宏隆   347
A Frame-based Analysis of Double Object Construction
 ―With Special Reference to CHARGE/COST/SAVE Events―          年岡智見   357
Systematicity in English Ditransitive Idioms             渋谷良方・野澤元 368
構文文法に基づく日本語構文の体系的記述の試み               永田由香   377
新しい表現の出現とその特性について
 ―「形容詞+ソウスギル」を中心に―                   奥田芳和   388
所有表現の名詞化における容認性逆転現象
 ―「ある」型から「持ち」型への転移ー                  川畠嘉美   397
「認知言語類型論」その可能性の中心:
 言語の多様性を創発する認知Aモードから認知Dモードへ変容と変遷     中野研一郎  406
A Positional Effect in Sound Symbolism : An Experimental Study   
                             川原繁人・篠原和子・内本有美 417
音象徴語の「範疇化問題」への一つの答え:   
 田守・スコウラップ(1999)へのリプライ                  秋田喜美   428
This, that and it from a Cognitive Perspective       新村朋美・ハヤシ・ブレンダ 439
否定の認知の身体的基盤につての、言語表現と身振り・表現の
 共起実験による研究                        竹内義晴・宮下博幸 450
日本語の補助動詞「テシマウ」に対応する韓国語の
  a pelita と ko malta について―文法化の観点からの対照分析―     鄭世桓・上原聡 461
文法化現象(Grammaticalization)への批判・反例について
 ―文法化研究の正当性の再検討                      山口和之   472
マッチングとトートロジーの伝達情報                    酒井智宏   483
Toward a Cognitive Theory of Contextual Reference             安原和也   494

【特別講演】
Constructional Emergence from the Perspective of Grammaticalization:    
 The Case of Pseudo-Clefts                 Elizabeth Closs Traugott 505

【シンポジウム】
認知言語学とコミュニケーション                   司会:平賀正子   521
活動としての認知、情動、言説:活動理論とコミュニケーション        茂呂雄二   522
行為連鎖のなかの言語使用―超音波検査における指し示しの実践―       西阪 仰   532
コンテクスト化の認知プロセス                       井上逸兵   545
詩的言語への認知的アプローチ:俳句の分析を通して             平賀正子   557

【ワークショップ
Semantic-Pragmatic Changes in Grammar and Lexicon:Emergence of Concessivity,
 Politeness Effect, and Speaker's Subjective Evaluation      司会:堀江 薫   569
Concessive Meaning Associated with Quotative Forms in Japanese      鈴木亮子   570
Politeness Effect Invoked in Communities: European T-V Distinction and
 Japanese Honorifics                           小野寺典子  574
Semantic Extension of Sensory Adjectives in English and Japanese:
 From Perception to Modality                       進藤三佳   578
Grammaticalization, Dialogicity, and Evidentiality:Comments on Papers
 in the Workshop on Semantic-Pragmatic Changes in Grammar and Lexicon
                               Elizabeth Closs Traugott 582

早期英語教育:「ことば」の構造だけでなく学習者が「ことば」をどう捉える
かに注目した英語学習指導法に向けて                 代表:小野尚美   587
Whole Language アプローチによる小学校英語の指導方法と問題点   小野尚美・高野恵美子 588
公立小学校におけるリテラシー教育                    アレン玉井光江 591

第二言語としての日本語の多義語の習得と日本語教育への応用      代表:森山 新   595
第二言語としての日本語の格助詞の意味構造と習得
 ―日本語教育に生かすために―                      森山 新   596
言い切りの「た」の多義性とその習得:韓国語・中国語を
 母語とする学習者の場合                         石井佐智子  600
複合動詞「~出す」の習得―韓国語を母語とする学習者を中心に―       白 以然   604
中国語を母語とする日本語学習者の「きっと」と「必ず」の意味知識      王 冲    607

モダリティの文法化・意味変化とその方向性              代表:黒滝真理子  611
タイ語の動詞 tɔŋ の歴史的意味変化:義務モーダルの
 文法化・多機能化に関する事例研究                    高橋清子   612
日英語の可能表現の意味変化とそのか方向性                 黒滝真理子  616
ドイツ語のような言語ではなぜ感識的意味への意味変化が生じるのか      宮下博幸   620
中国語母語話者の認知過程から見る中国語のモーダルマーカーの
 意味変化の考察:第2言語習得データを基に                玉地瑞穂   624
モダリティ表現の意味変化と主観化                  ハイコ・ナロック  628

構文を意味地図で捉える                       代表:中村芳久   632
構文のネットワーク表示と意味地図表示:Evolutionary pathの提案       中村芳久   633
言語知識を構成する「構文」の特性と分布について
 ―構文理論と意味地図モデル―                      村尾治彦   637
自動詞様態移動構文に関する通言語的考察:意味地図の観点から        田村幸誠   641
Multifunctionality of the Key Construction in Korean:
 In Terms of Cognition, Typology, and History              金 容澤   645

文法と語用論の関係の新しい側面                    代表:高橋英光  649
Preferred Argument Structure in English Imperatives            高橋英光  650
Phatic Interjections in English: Grammaticalization and
Discourse Marker/Speech Act Uses               ペトリシェヴァ・ニーナ  654
Pragmatic Factors in Grammaticalization:The Case of Intensifiers      大橋 浩  658



第9巻(2009年6月発行)


【研究発表】
中国語母語日本語学習者の事態把握 ―日中対照予備調査の結果から―
                            近藤安月子 姫野伴子 足立さゆり 1
〈容器〉のスキーマと中国語“NP+里"の意味拡張               韓 涛    12
日中両言語に基づく数量類別詞の認知的分析                 屈 莉    23
Cross-linguistic Support for Polysemy Analyses: The Case of English through and
  Three Japanese Verbs (tooru, nukeru, and toorinukeru)       Carey Benom   34
直示動詞「行く」「来る」の意味獲得―usage-based modelの観点から―     高梨美穂   38
プロトタイプとスキーマによる「XとしてのY」の解釈             大西美穂   49
アイロニーのインパクトは言葉でどのように造形されるのか          西谷工平   60
会話における話題の「逸脱」に関する考察
  ―「試行的」な伝達を含む会話の展開分析―               名塩征史   70
イントネーションの言語変化に見る上昇調の機能拡張について         久保田ひろい 81
日本語の動詞反復表現―「VてもVても」「VにはV」を例として         野呂健一   92
主体的態度表現と時制辞                          片岡宏仁   103
日本語の文において名詞句の語順が動詞の語義解釈に及ぼす効果        中本敬子   114
認知主体の視点と価値付与の反転:英語不変化詞up-down、in-out、on-offを例にして    
                                     大谷直輝   121
「Vてみる」の多義性と文法化                       嶋田紀之   132
構文的多義ネットワークにおける並列型及び補文型複合動詞の位置づけ     野田大志   143
理解時間計測による名詞メタファーと形容詞メタファーの理解過程の比較  坂本真樹・内海彰 154
助数詞のメタファーに基づく使用に関する一考察       濱野寛子・横森大輔・鈴木一平 163
MUSIC<音楽>に関わるメタファーについて                  歳岡冴香   172
9つの言語における「共感覚的比喩」
  ―「視覚を表す語」と「触覚を表す語」を中心に          武藤(酒井)彩加   181
Analysis of Experimental Poetry Using Blending Theory: A Case from Concrete Poetry 
                                     水野真紀子  192
根源的用法のmustのプロトタイプ効果:発話行為とICMの観点から        眞田敬介   203
「ノダ」の既定性―記憶モデルの観点から―                 中野友理   214
トートロジーと全称命題                          酒井智宏   225
トートロジからみた知識構造と談話構造                   古牧久典   236
英語関係節の認知的考察―制限的、非制限的用法の合成経路―         野坂雄二   247
Unsaturated Head Nouns and Relative Clauses in Japanese          山泉 実   258
日本語とカザフ語のオノマトペの対照研究―擬態語の語末の撥音「N」を中心に―
                                サディグル・エルドス   269
新造オノマトペの創発とその動機付けに関する考察              井上加寿子  278
擬態語は前言語(プロト・ランゲージ)か?―脳機能イメージング研究からの示唆―
                 荒田真実子 今井むつみ 奥田次郎 岡田浩之 松田哲也   289
オノマトペ的表現と対話能力発達の関わりについて
  ―日韓養護学校の授業における運用事例観察を通して―    有働眞理子 高野美由紀   298
中間構文の習得からみた構文文法的再考                   谷口一美   309
動詞・形容詞の否定形のインプットの頻度と習得との関係   森山新 ナイダン バヤルマー  320
歴史英語における語順確定と主語の情報連鎖機能に関して           柴崎礼士郎  328
Can Ikegami's Typology of DO- vs. BECOME-Languages Go beyond
  English-Japanese Contrastive Lingistics to be a General Framework
  for Semantic Typology? An Investigation of the Semantic Structures
  of Sidaama(Sidamo), a Cushitic Language of Ethiopia          河内一博   339
「形容詞-ク」形の機能について―参与者志向性の再評価―           浅井良策   350
「『~しか…ない』構文」の認知言語学的分析                山本幸一   361
移動表現における非主要部の従属度と類型の段階性              守田貴弘   372
液体移動に関わる経路・様態表現の意味の拡張範囲              鈴木幸平   383
フランス語の「目」に関する熟語とメタファー表現
  ―認知的基盤と外国語教育への応用可能性―               治山純子   394
身体性に基づくイメージ拡張:
  STRAIGHTNESS と CROOKEDNESS に関わるメタファーを材料として      寺西隆弘   404
慣用表現の変形操作とその動機づけ
  ―「目/手」を含む慣用表現の関係節化を例に―              土屋智行   415
概念メタファー理論と構文文法の統合、およびその含意            大石 亨   426
コーパス分析と認知言語学                         李 在鎬   437
異なる周波数帯域を含む言語の聞き取りに音楽経験が与える影響        中村智栄   444
構文はなぜ知覚可能か?:構文知覚のメカニズムを共起強度に求める試み    吉川正人   451
(容認度の低い例の)作例を効果的に行なうためのツールの紹介         黒田 航   458
比喩文の適切性評価に関わる主題と喩辞の認知              平知宏・楠見孝  465
動作場面の名詞化と2つのスキャニング                   川畠嘉美   472
移動動詞の文法化の通時的考察―「連用形+V」の形を中心に    百留康晴・百留恵美子  479
五感のダイクシス―知覚主体と刺激の関係の身体性―             高嶋由布子  486
句動詞における不変化詞UP と DOWNのコーパス分析
  ―Collexeme Analysisによるアプローチ―                松村正寿   493
視点変化が左右の指示領域に及ぼす影響                   小島隆次   500

【特別講演】
Item/System: Language from Mind to Population               N.J. Enfield 507

【シンポジウム】
認知言語学の基本理念を再考する―<外>との対話を通して       司会:野村益寛   521
事件は現場で起きているー使用依拠モデルからみた<意味>と<言語習得>   野村益寛   524
語用論から認知言語学を見る                        加藤重広   535
形式意味論と認知言語学                          白井賢一郎  551

【ワークショップ】
The Perfect Mix: Cognitive Linguistics Meets Historical Linguistics 代表:樋口万里子  562
  Family Networks and the Development of the Perfect
    in Early Modern English                    Bridget Drinka 563
  The Have/Be Perfect in Late Modern English              水野和穂   567
  The Semantic Structure of the English Present Perfect Progressive   樋口万里子  571

<イマ・ココ>にこだわる日本語話者の「語り」            代表:守屋三千代  575
  日本語話者の「語り」と「読み」                    守屋三千代  576
  「語り」と「読み」の諸相:近現代文学と「語り」            高山京子   580
  <事態把握>と「語り」をめぐる日中両国語話者の相違
     ―「笑い」を中心に―                      梁 爽    584
  コメント                               池上嘉彦   588

主観性―認知発達とメタファーとの関連から―             代表:鍋島弘治朗  591
  言語学における主観性研究: Langackerの議論を中心に          深田 智   592
  乳幼児の空間認知における自己中心的反応                杉村伸一郎  596
  認知言語理論におけるイメージ・スキーマと主観性
    ―発達理論およびメタファー理論との関連から―           鍋島弘治朗  600

Situating Self, Expressing Emotions, and Quoting Thought:
  What Narrative and Face-to-face Conversational Data Reveal
  about Cognition, Culture, and Language             代表:堀江 薫   604
 Discussion: On the Possible Transformation of Cognitive Linguistics   大堀壽夫   605
 A Study of the Situation of Self in the Interaction of Conducting
     of Problem-Solving Tasks: A Difference between
     Japanese and American Pairs                   藤井洋子   608
 What Is the Story About?  Quotations in Japanese and American
     English Narratives from a Cross-Linguistic Perspective     野村佑子   612
 Expressing Emotions with Deixis: A Case of Japanese Adnominal
     Demonstratives Konna/Sonna/Anna                 成岡恵子   616
 Discussion of Papers                          N.J. Enfield 620



第10巻(2010年5月発行)


【研究発表】
On Raising Constructions: A Corpus-Based Study   Yoshikata Shibuya and Hajime Nozawa 1
Toward an Embodied Account of the English Article System       Hiroshi Takahashi 11
Sustainability Factors of Simulation Perspective   Manami Sato and Benjamin K.Bergen 22
A Preliminary Note on Multi-Story Model:How We See the World and Express It
                                     Kunie Miyaura 33
Like hell and Polarity Reversal                     Kairi Igarashi 44
Is Long a Kind of Big? ―An Ontolinguistic Study of Sense Relations
  in the Semantic Domain of Dimension                Misuzu Shimotori 55
複合助詞「~を通して」の意味分析                     廣瀬裕子   66
「~がてら」の意味分析                           梶川克哉   77
中国語"A一点"「形容詞+不定数量詞」の意味拡張に関する認知的考察     山根史子   88
日中視覚動詞文法化の一側面―本動詞間の非対応性による文法化の違い―    夏 海燕   97
日本語母語話者とロシア語母語話者の
  日本語発話データにみる〈主観的把握〉と〈客観的把握〉         松井一美   107
「顔」と「wajh」にまつわる慣用的表現
  ―<顔>概念の日本語・アラビア語の対照研究―        アルモーメン アブドーラ 118
小学生の作文にみられるオノマトペ分析による共感覚比喩一方向性仮説再考   坂本真樹   129
メトニミーの下位区分―代名詞の照応現象の違いを通して―          山本幸一   140
「植物」のメタファー再考―慣用表現に付随する意味的韻律と主観性―     大石 亨   149
抽象度の低いスキーマの重要性
  ―「切る」と「割る」における対象格と場所格のメトニミー―       許 永蘭   160
英訳俳句におけるNP V-ingの意味―認知言語学的観点から―          石丸雄介   171
所有対象の特定性:認知構造との関連について                 川畠嘉美   182
名詞句の転移修飾化について                        加藤恵梨   193
[名詞+他動詞連用形]型複合名詞の構文的多義性に関する一考察        野田大志   204
There-アマルガム構文を生み出す認知メカニズム               髙木 勇   215
主題非明示型結果構文の意味論的・語用論的特徴付け             對馬康博   226
事態構造からみた文のアスペクト形成と付加詞の表すsubeventの役割      迫由紀子   237
日本語話者の〈好まれる言い回し〉としての「ていく/くる」の補助動詞的な用法
   ―対応する韓国語の「e kata/ota」との比較を通して―         徐 珉廷   248
理由を累加する日本語存在文の接続助詞用法―英語There構文との対照から―   大西美穂   259
絵本にみる日独の表現傾向―特に証拠性と接続性の観点から―         宮下博幸   270
談話モデルによるコ系とソ系指示詞の捉え方―文脈指示の場合―        郭 玉英   281
Systematic Linguistic Coding Facilitates Children's Lexical Acquisition  Nian Liu   289
Input Skewedness, Input Consistency, and Order of Skewed Input: Effects
  of Frequency Manipulations in Adult Second Language Acquisition  Daisuke Nakamura 296
The Chien-Ming Wang Phenomenon:A Critical Metaphor Model Analysis
  of Newspaper Discourse in Taiwan           Ying-Yu Lin and Wen-Yu Chiang 307
Syllable Intrusion in Japanese Puns, Dajare    Kazuko Shinohara and Shigeto Kawahara 313
「一杯」から「いっぱい」へ―容器のイメージスキーマによる意味拡張―    金 奈淑   324
「皆/すべて/全部」の意味分析―統合的スキーマと離散的スキーマの観点から  李 澤熊   335
学習辞典編纂のための形容詞の意味ネットワーク記述・試論
  ―「小さい」を中心に―                 今井新悟・森山新・荒川洋平 344
言語における〈おやじ〉の〈地位〉について―〈自称〉を中心にして      齋藤佳子   355
「ナル表現」再考―膠着語における事態の〈主観的把握〉の観点から― 
                      池上嘉彦・守屋三千代・テキメン イシェヌール 366
新動詞の成立にみる意味と形の変化の相関「ファブる」と「モフる」の分析から  
                             宇野良子・鍜治伸裕・喜連川優 377
動詞と形容詞のテ形のインプットの頻度と習得との関係    ナイダン バヤルマー・森山新  387
行為解説の形式―英語の進行形、単純形、完了形―              金子輝美   394
<移動>の意味はどこから来るのか―off NPをめぐって            黒宮公彦   405
補助動詞構文と主観化―「やがる」構文の卑語化をめぐって―         澤田 淳   416
「そんな」や「なんか」はなぜ低評価に偏るか?
  ―経験基盤的ヒエラルキー構造からの説明―               中俣尚己   427
連結詞的知覚動詞構文と様態制約:知覚者と知覚対象の際立ちの対立から    中村文紀   438
「構文の多義」再考:事例基盤構文理論に向けて               吉川正人   449
名詞反復表現「XXしている」の構文的意味                  野呂健一   460
「のだ」の多義性について―文法化の視点より―               嶋田紀之   471
連想語の分類に基づく共感覚比喩理解における類似性と共起性の優先性に関する研究 
                                 仲村哲明・坂本真樹  482
音は文学を奏でる: 感覚表現の定量的分析から視る聴覚の可能性        伊澤宜仁   493
感情のメタファーはメトニミーに基づくか:中国語のケース          韓 涛    502
比喩理解における主題と喩辞の意味変化:無関連な意味の処理の観点から   平知宏・楠見孝 513
時間・空間語彙の関係性の認知言語学的考察
  ―日本語の「間(アイダ)」の広がりを通して―              寺崎知之   524
フランス語の「bout」における多義性
  ―空間・時間・概念における「末端」のイメージ―             新谷真由   535
現代中国語自然会話における補文構造を用いたスタンス表現          遠藤智子   546
会話の展開を左右する各参与者の能動的な「知覚」
  ―生態学的アプローチで捉える会話の実態―               名塩征史   557

【ポスターセッション】
コーパスを利用したOverの中心義の分析                   大嶋ルリ子  566
程度評価スケールにおける主観的基準と間主観的基準について         小川典子   573
no less than の機能と文法化―no fewer than と比較して           鈴木大介   580
Linguistic Influence on Attentional Patterns:
    An Approach from the Grammatical Parameter of SVO/SOV Word Order
    in Japanese, English, and Chinese Languages   Yayoi Tajima and Nigel Duffield 587
Short Story, Long Story:[形容詞+名詞]複合語における有標形容詞のはたらき 平岩加寿子  594
Categorization and Perception of Count/mass Nouns in English:Comparative Study
  on Chinese and Japanese Speakers            Yuko Yamashita and Zhou Yiyi 601

【特別講演】
 Verbs, Constructions and Semantic Frames              Adele E. Goldberg 608

【シンポジウム】
認知言語学の科学的、哲学的基                     司会:中村芳久  628
  認知言語学の哲学的基盤―現象学の立場から―               宮原 勇  631
  格助詞における空間表象と時間表象                    浅利 誠  646
  身体運動意味論と身体運動統語論                     月本 洋  654

【ワークショップ】
Encoding and Understanding Events: A Cognitive and Typological Perspective 
                                  代表: Chiarung Lu 669
  Perception of Temporal Cues at Discourse Boundaries   Hsin-Yi Lin and Janice Fon 670
  Encoding ‘Aspect’: Using Linguistic Iconicity            Chiarung Lu 674
  TAM and the Encoding of Reality: A Formosan Perspective 
                          Shuanfan Huang and Maya Yuting Yeh 678
  Expressing Comparatives in Formosan Languages:A Typological Perspective
                                      Li-May Sung 682
  Exploring Our Metaphorical Mind:A Cognitive Linguistic Study of Tree-Related Sayings 
                                      I-wen Su  686

中国語母語日本語学習者の事態把握―日本語主専攻学習者を対象とする調査の結果から―
                                  代表:近藤安月子  690
                        近藤安月子・姫野伴子・足立さゆり・王安 691
  発表内容の背景についての補足的コメント                池上嘉彦   707

認知言語学のパラダイム再考                     代表:岡 智之   710
  存在論と場所論の観点から認知言語学のパラダイムを問う         岡 智之   711
  日本語の動詞におけるテンスとアスペクトの新しい規定に向けて
    <日付付加可能性>という概念の導入による試み           浅利 誠   715
  言語研究における「客観主観」:認知言語類型論の基礎原理        中野研一郎  719

「私たち」の〈事態把握〉と「語り」―「語り」の空間の構築と共有―  代表:守屋三千代  723
  日本文学における「私たち」の〈語り〉と〈読み〉            高山京子   724
  トルコ語の「語り」における空間の構築            テキメン アイシェヌール 728
  読み手が構築する「私たち」の空間                   守屋三千代  732

言語進化のアプローチと対話                     代表:中村芳久   736
  言語の起源と進化:認知言語学的アプローチ               中村芳久   737
  「進化的妥当性」を求めて:生成生物言語学からのアプローチ        藤田耕司   741
  言語の起源と進化への進化的構成論的アプローチ             橋本 敬   745

言語変化への認知的・形式的アプローチ                代表:小林茂之   749
  中世日本語における主格助詞標示と言語進化理論             小林茂之   750
  合成的言語の形成過程における言語変化と多義性の役割         金野武司・橋本敬 754
  「重ねて」の文法化:メタファー・メトニミーとイメージスキーマ     高橋光子   758
  空間構造を導入した言語動力学によるクレオール化のシミュレーション
    ~言語入力量によるコミュニティ形成の差異について~   中村誠・橋本敬・東条敏 762



第11巻(2011年5月発行)


【特別講演】
イメージ文法―意味発生の創造的基盤                     山梨正明    1

【研究発表】
日英語感情述語における[感情]と[感情表出]                片岡宏仁   27
コーパスに基づく日英語の液体メタファー比較                 鈴木幸平   38
〈コミュニケーション〉のメタファー再考―中国語のケース―          韓 涛    49
定型表現からのスキーマ抽出と創造的言語使用
  ―「AにB」が示唆する通時的な拡張の可能性―              土屋智行   60
終局性・定常性から文法化へ:所有動詞に関する考察              川畠嘉美   71
第二言語における幼児の言語構造の構築
  ―ピボット・スキーマの機能に焦点を当てて                橋本ゆかり  82
Mary is pretty to look at vs. Mary looks pretty:
  Property Cognition through Visual Information              Yusuke Minami 92
Category-Extending Adjectives and Reference-Point Structure      Hirotaka Tomozawa 103
Are Events That are Expressed in Verb-Framed Languages
  Using Non-Characteristic Patterns Really Macro-Events?
  An Examination of Motion Expressions in Sidaama (Sidamo)      Kazuhiro Kawachi 114
God Knows に関する認知的研究                        太 明紅   125
「穴あけ」構文(a hole construction)への用法基盤的アプローチ        野中大輔   135
V-ing Adjectives in the Lexicon                      平岩加寿子  143
子どもは類像性の程度が異なる音象徴性をどのように理解するか:
  日本語オノマトペにおける意味的区分を用いた実験的検討  佐治伸郎・伊澤朝子・今井むつみ 153
オノマトペにみるタイ語の音象徴                       隅田敦子   159
オノマトペによる共感覚比喩が理解しやすいのはなぜか    小野正理・坂本真樹・清水祐一郎 170
使役移動構文における構成要素の意味合成と構文スキーマによるカテゴリー化   木原恵美子  181
タイ語コーパスTNCを利用した談話分析に基づくkhâa-taay(殺す-死ぬ)事象の考察 高橋清子  191
中国語の使役表現“V得C”に見られる先行文脈との結束性について
  ―グローバル構文の視点から―                      山根史子   202
身体化及び脱身体化による概念形成:RESTLESSとBORINGの形成を通して      寺西隆弘   213
知覚動詞の視点の身体性と主観性                       高嶋由布子  224
スウェーデン語における「味を表す表現」の収集と分類             武藤彩加   234
抽象概念を表す漢語名詞に付随する意味的韻律                 大石 亨   245
プロトタイプ理論を用いた英語前置詞の実践的授業           高橋千佳子・金子智香 256
認知文法を参照した学習英文法設計の観点から、動詞の2つの用法の整理を試みる 今井隆夫   266
「出す」の意味構造に関する実験的研究:日本語学習辞典の開発のために     森山 新   277
意味変化における再分析の役割―複合動詞「V+こむ」を事例に―        金 光成   287
中国語の“涼(liang2)”に関わる意味拡張について               呉 沛珊   298
日中同形多義語〈深/浅〉の意味構造対照分析                  徐 蓮    309
Synesthetic Generalization Revisited:
  A New Perspective Based on Onomatopoetic Words             Chiarung Lu 320
Inferential Evidentials in Japanese and Chinese               Lan Wu    331
「Vてある」構文について―構文と文法化の視点より―             嶋田紀之   341
複文構造を持つ2種類の日本語存在文の比較対照                大西美穂   352
「AとBは友達だ」の解釈について―対称性の観点から             野呂健一   363
「XばXほどY」構文のカテゴリー構造―構文文法論の観点から―        小林 翠   374
N+V-ing型英語複合名詞についての認知言語学的考察             中馬隼人   385
動詞連続構文に関する構文文法的考察                     森下裕三   395
中国語における心理述語使役文の意味と機能
  ―日本語の感情形容詞表出文との対照を通して―              王 安    406
量の多さを表す副詞的成分の意味分析―「よく」と「たくさん」―        金 奈淑   417
Classifiers and Bounding                          屈 莉    428
英語可算性のダイナミズム―その身体的・認知的基盤と言語運用からの説明―   木本幸憲   439
アクティヴ・ゾーン現象のフレーム的分析
  部分-全体関係の統合的記述を通して                   野澤 元   449
時間表現で用いられる指示詞に関する認知言語学的考察
  ―「コ系指示詞+空間表現」と「今+空間表現」の対比を中心に―      田口慎也   459

【ポスターセッション】
英語の前置詞つき受動文―transitivityの拡張と概念構造を中心に―       冬野美晴   470
名詞に含まれる時間性の考察―「始まる」「終わる」で示されるものを通して―  寺崎知之   477
〈敬意〉と〈皮肉〉を表す〈おばさん〉の背景について
  ―〈自嘲〉表現を中心にして―                      齋藤佳子   484
構文間の関係に関する構文観の変換―構文の円錐モデルの提案―         年岡智見   491
Take (Have, Give) a V構文の意味・機能分析                 井口智彰   498
自閉症のコミュニケーション不全の解明に認知言語学は寄与しうるか       矢幡 洋   505
ある幼児の動詞・形容詞否定形の習得:標準語と京都弁の併用から        窪田美穂子  512
意味拡張に貢献する意味要素の性質―動詞「さく」(裂・割)を事例に―      許 永蘭   519
縮約に見られる主観化についての一考察
  ―「そりゃ(あ)」と「それは」の対照から―                小川典子   526
国語科教育の課題―〈事態の主観的把握〉に基づく読解教育と
  PISA型読解教育の狭間で―                  高山京子・守屋三千代   533

【シンポジウム】
レトリック研究の現状と課題―認知言語学のさらなる展開に向けて―    司会:森 雄一   540
言語の実像をつくり直す
  ―レトリック探究が哲学の現在の営みにとってどうして重要なのか―     菅野盾樹   541
メタファー的思考と批判的思考:レトリックと認知心理学の観点から       楠見 孝   551

【ワークショップ】
「ナル表現」の諸相をめぐる認知言語学的研究             代表:守屋三千代   559
現代日本語の「ナル」と「ナル表現」―〈事態の主観的把握〉の観点より―   守屋三千代   560
トルコ語のナル表現・ナル動詞と日本語との相違            Ayse Nur Tekmen   564
古代日本語の「ナル」の意味用法と〈事態の主観的把握〉との相関について
                                百留恵美子・百留康晴   568
日本語のスル動詞と韓国語の??動詞から見た日韓両言語のナル性        森山 新   572
中国語の「なる」表現―様態存在文の述語表現を中心に―            徐 一平   575
英語におけるナル的表現―可能表現としての be going to ―           本多 啓   579

対比・非対称性・意味の拡張メカニズム                 代表:有光奈美   583
deadとaliveを中心とした対比に関する強意語と完全性              有光奈美   584
反対概念の非対称性の普遍性と限界
  ―日本語と中国語における〈上/下〉の非対称性を中心に―          徐 蓮    588
条件節を導くunderについて:文法化と身体性の観点から             大谷直輝   592
日本語ダイクシスの歴史的形成と領域区分化                  澤田 淳   596
ダイクシス動詞「行く」と「来る」の日仏対照                 阿部 宏   600

日本語の論理再考―認知類型論・場所の論理・形式論理の観点から―    代表:月本 洋   604
形式論理から見た日本語の論理                        月本 洋   605
認知類型論から見た日本語の論理                       堀江 薫   609
場所の論理から見た日本語の論理                       岡 智之   613

徹底した用法基盤モデルの展開:パターン束理論で「構文」が何かを再考する
                                   代表:吉川正人   617
生産性の漸増が語る統語知識の発達:
  パターン束モデルに基づく段階的発達プロセスの計算的実証         吉川正人   618
Introducing Pattern Lattice Model as a Form of Extremely Usage-Based Model
                                     Kow Kuroda   622
PLMとFCAによる構文ネットワークの記述について      長谷部陽一郎・淺尾仁彦   626



第12巻(2012年5月発行)

【研究発表】
「この」と「その」の文脈照応について                    杉山さやか  1
「グラウンド」の観点から見た「今」とコ系指示詞の時間表現
  ―「現在」を指示する指示詞と指標詞の統合的分析へ向けて―        田口慎也   14
「たて」と「よこ」の決まり方と空間参照枠                 鷲尾智子・本多啓 26
修辞のネットワークにおける音反復レトリックの分布              小松原哲太  39
テキストのジャンルとメタファー表現のコレスポンデンス分析
  ―「関係」のメタファーを例に―                     大石 亨   52
共感覚比喩の否定的意味喚起と一方向性仮説の関係に関する実験的検討     道大哉・坂本真樹 65
心象風景と言語表現―「穏やか」の意味分析―                 福冨麻子   78
現代日本語の「汚い」と「汚らしい」に関する一考察              石黒利江子  91
日本語動詞「見る」における自動性の認知言語学的考察             高橋 暦   101
温度に関する比喩表現の日中対照研究
  ―「あたたかいもてなし」と“?情接待”を中心に―            呉 沛珊   114
日・中・韓国語における変化表現と結果状態表現の使い分けについて
  ―認知語用論的アプローチによる分析―                  都築鉄平   127
日中両言語における擬音語の考察―意味拡張から見た特性をめぐって―      游 韋倫   140
「V1テハV2」構文の意味生成と動詞間意味関係性への一考察       黄愛玲・葛西洋三 153
構文交替からの日本語転移修飾の再規定                    神澤克徳   165
英語のhave所有構文の意味の連続性                      一條祐哉   178
日本語の否定接頭辞の体系的分類―価値特性と動的特性の組み合わせによる記述― 久保 圭   190
「所有の属格」対「否定/内包の属格」:類像性による動機づけ          中村 渉   202
メトニミーの2タイプ―参照点構造の精緻化を通して―             山本幸一   211
日本語の名詞句と節が表す「部分-全体の関係」の比較             田中秀毅   223
My FORMER Boyfriend:Where Can It Be Categorized?              平岩加寿子  236
主観性と見えない参与者の可視化―客体化の認知プロセス―           町田 章   246
Content Domainにおける含意関係を遡るふたつの推論
  ―「ようだ」と「らしい」から見えるもの―                木下りか   259
言語変化の一方向性としての「原因的意味への指向性」について:
文法化現象の「一方向性の仮説」の再評価                   山口和之   272
複合動詞「~切る」の意味と用法―認知言語学の意味関連の観点から―      許 臨揚   285
「切る」「切れる」「切らす」の自他対応の成立条件―力動性による分析―    許 永蘭   298
類義語「いっぱい」と「たっぷり」の意味分析                 金 奈淑   311
視点の違いによる次元形容詞の使い分け―「広い・狭い」と「太い・細い」―   劉 笑倩   324
スキーマ理論から言語教育を考える―「行動スキーマ」の存在とその可能性―  ヤン ジョンヨン 336
日本語・中国語・英語の指示語表現にみるダイクシス構造の違い 
                          新村朋美・単娜・鄭若曦・ハヤシ ブレンダ 349
中国語における<思考>のメタファー再考                   韓 涛    362
記憶内容の提示を標示する「たことがある」文―存在文としての考察―      大西美穂   375
複合動詞の認知言語学的再規定                        金 光成   388
Noticing, metalinguistic awareness in second language acquisition      中村大輔   399
Verbal Reduplication and Grammaticalization: A Corpus-based Study
  on Mandarin VV-kan and V-kankan Constructions     Yi-Yang Cheng and Chiarung Lu 412

【ポスターセッション】
日本の男は、なぜ告白がヘタなのか
  ―うちあけの「の」をめぐるノダ文のフレームについて―          秋月康夫   425
日本語話者の<事態把握>の実態―児童・生徒に対する調査に基づいて―  守屋三千代・池上嘉彦 432
移動事象の認知プロセスと移動表現:日英語の比較対照から           田中瑞枝   439
時空間に適応される形容詞の多義の分析―「近い/遠い」の意味を通じて―     寺崎知之   446
Furniture の非可算性に関する一考察                     木本幸憲   453
英語学習への応用の観点から“Would you give me a wine?”を考察する      今井隆夫   460
N+V-ing型複合語の意味・機能による再分類                  中馬隼人   467
スペイン語の味覚形容詞dulce(sweet)について
  ―ネガティブな感覚・感情を表す名詞との共起関係を中心に―         丸岡真紀穂  474

【シンポジウム】
構文研究の現状と展望                         司会:早瀬尚子   480
構文文法の理論的展開とその適用―英語の中間構文を例に―           谷口一美   483
日本語構文の認知的分析の優位性とその展望                  熊代敏行   496
構文研究と英語教育への活用                         児玉一宏   508

【ワークショップ】
When Typology Meets Cognitive Linguistics              代表:Wen-yu Chiang 517
 When Typology Meets Cognitive Linguistics                Wen-yu Chiang
 Matrix Clauses and Subordinate Clauses:
  Bidirectional Extension and Motivating Factors             Kaoru Horie 518
 Case and Cognitive Typology: Contributions from Formosan Languages   Shuanfan Huang 523
 The ‘unmarkedness' in proverbs: a typological perspective 
                              Chiarung Lu and Wei-hsien He 529
 The Typology of Lexical Content                     Suzanne Kemmer 535

日本語周辺の諸言語における「ナル表現」をめぐって―認知類型論的研究を目指して―
                                   代表:池上嘉彦   536
 日本語周辺の諸言語における「ナル表現」をめぐって
   ―認知類型論的研究を目指して―                    池上嘉彦  
 現代日本語のナル表現―「ナル文」と「ラレル文」のイメージ・スキーマ―    守屋三千代  537
 古代日本語におけるナル表現                    百留康晴・百留恵美子 543
 トルコ語の「ナル表現」を作る接辞               テキメン・アイシェヌール 549
 現代朝鮮語のナル的表現の諸相                       岡 智之   553
 日中の「ナル表現」の相違はどこから生じるか―視点の観点から考える―    彭 広陸   558

認知言語学は第一、第二言語としての日本語習得を説明できるか      代表:森山 新   563
 認知言語学は第一、第二言語としての日本語習得を説明できるか        森山 新
 使用基盤モデルの観点からの第一言語としての日本語習得           加藤直子   564
 使用基盤モデルからみる学習者の日本語習得              エン ヴァン アイン 570
 第二言語としての日本語習得
  ―用法基盤モデルの観点からピボット・スキーマからアイテム・ベースへ―   橋本ゆかり  576
 認知言語学は第一、第二言語としての日本語習得を説明できるか        森山 新   582



第13巻(2013年5月発行)


【特別講演】
Mysteries of meaning construction             Professor Gilles Fauconnier  1

【研究発表口頭発表】
[[X]動詞連用形]複合語の意味用法に関する一考察
  ―付加詞複合語と解釈される例を中心に―                  葉 秉杰
複合動詞「~抜く」の意味と用法―認知言語学の意味関連の観点から―       許 臨揚
複合動詞「Vかかる」の意味拡張
  ―〈起点-経路-到達点〉スキーマにおける「移動」の視点から―        朴 龍徳
Vテイルの叙法論的分析                            高島 彬
多義語ウエの意味の分析―空間名詞・形式名詞・複合辞としてのウエ―        長谷部亜子
粒度(granularity)変化と関わる日本語時間表現の認知的考察
  ―「頃」の分析を中心に―                         田口慎也
英語前置詞 by の意味ネットワークにおける〈差分〉用法について         平沢慎也
語彙の多義性を再考する:前置詞の意味と機能の連続性を中心に          大谷直輝
英語の移動使役構文における意味制約再考―動詞の多義性とサブ構文        中尾朋子
移動表現の類型論の拡張:着衣動詞の類型論                   伊藤彰規
コーパス頻度に基づく英語の副動詞使役移動構文に関する分析           森下裕三
Constructions of Emotion in Taiwan Southern Min            CHEN, Chiung-Hao
Relation of Language to Cognition: Evaluative Construction in Taiwan Mandarin
                                   WANG, Chun-Chieh
The sound symbolic nature of Japanese maid names           篠原和子・川原繁人
談話的観点による与格構文の一考察
  ―フランス語の部分の与格構文の出現条件を巡って―             川上夏林
フランス語のメタファー表現の形式的制約―対義語ペアの種類別分析を通して―   治山純子
中国語の結果構文にみられる主体化                       楊 明
結果構文の特殊例について―He pushed open the doorを中心に―         森藤庄平
英語結果構文における再帰代名詞の生起条件に関する一考察            浅井良策
固定を表す他動詞の空間的特徴に関する考察
  ―日本語「はめる」と韓国語「KKIUDA」の比較を中心に―           安 在珉
Verb-Framed Language から見た日本語・韓国語の複合動詞の違い          宣□ 貞
コンストラクション形態論から見た日本語の促音便複合動詞            史 春花
英語名詞由来動詞に関するフレーム意味論的考察                 中嶌浩貴
身体的経験からみた助数詞の使用の認知言語学的考察               濱野寛子
ガマンスルとタエルの類義語分析―力動性の観点から―              滝 理江
「おかしい」と「変」の類義語分析
  ―「評価性」と「判断基準の活性化の度合い」に注目して―          閔 ソラ
「XはYでありながらZ」で示す主体属性と非親和性               梶川克哉
非有生名詞主語の「見る」構文:「場-参与者」概念を援用して          高橋 暦
なぜ罪を着たり着せたりできるのか
  ―他動詞と二重他動詞ペアの意味拡張をめぐって―              夏 海燕
中国語の感情形容詞述語文「他很高?。」は何を表しているのか
  ―表出性指標に基づく感情形容詞機能の判別方法の提案―           王 安
日・中における被害・迷惑にかかわる受身と放任・許容の使役の接近性について
 ―認知類型論的立場からの分析―                       黒田弘美
認知文法のカテゴリー化のメカニズムから捉える連体修飾構文          神澤克徳
Opposed terms を基にしたオクシモロンの分類                 伊藤 薫
カテゴリー想起構文としての「A か何か」                  野呂健一
A Corpus-based Approach to Competitions between Synonymic Expressions:
  with Special Reference to English Copulative Perception Verbs      中村文紀
Language, culture and cognition: Death-related worldview
  and organisation of tense                        豊田純一
日本語話者が好む公共広告の表現―日英<事態把握>の観点から―        田中優美子
距離から共同注意へ―「聞き手の注意」を用いた「中距離指示」のソ系の再分析― 平田未季
手触りの質を表すオノマトペの有効性―感性語との比較を通して       坂本真樹・渡邊淳司

【ポスターセッション】
否定的な意味を表す使役動詞補文での前置詞 from の変異            友次克子
否定と接辞化にまつわる類義性:動詞由来のun-形容詞とdis-形容詞の競合     浜田啓志
「have a V 構文」における構文の創造的拡張                  井口智彰
程度と頻度と感情と―副詞・前置詞・接続詞・間投詞の接点―            平岩加寿子
文法化した動詞派生前置詞の認知的基盤―「身体性」の観点から―        林 智昭
事態把握と主体の関係性に関する一考察
  ―辞書における知覚語彙の日英比較を通して―                田所優花
「似て非なる」をあらわす否定接頭辞に関する日英対照研究           久保 圭
類義語「あっさり」「さっぱり」の相違について                陳 帥
動詞「持つ」の自/他動性と認知変化                      川畠嘉美
知覚構文の教え方を認知言語学を参照して整理する               今井隆夫
イメージ・スキーマに基づく句動詞指導の実践例                 中川右也
ことわざの変形に関する認知言語学的考察                    杉本 巧
言語外の意味の理解のプロセス―知覚情報を含む要素統合モデル―        斎藤幹樹
日本語「ラレル」文とロシア語再帰動詞文が表す意味の共通性に関する一考察
                           松井一美・ヴォロビヨワ・ガリーナ

【シンポジウム】
意味の獲得・変容・喪失:認知言語学と関連分野との対話         司会:辻 幸夫
  もう一つの意味論:意味を多角的にとらえる                辻 幸夫
  習得から考える語意表象                         今井むつみ
  脳損傷からみる言語のしくみ                       大槻美佳
  認知類型論の応用的展開:第二言語習得研究との関連を中心に        堀江 薫

【ワークショップ】
場の言語学とは何か                          代表:岡 智之
 場の言語学と認知言語学―その統合と発展                  岡 智之
 言語学における 場の理論とはか                      大塚正之
 「場の理論」からみた言語                         井出祥子・櫻井千佳子
 「場」における身体性と言語                        河野秀樹

<見立て>から考える日本語と日本文化の<相同性>
 ―比喩との相違を視野に入れて―                   代表:池上嘉彦
  <見え>から<見立て>へ
    ―<身体性>/<主体性>に根差す喩えの営みの認知言語学的基盤     池上嘉彦
  日本語話者の<見立て>―日本語と日本文化をつなぐもの―         守屋三千代
  <見立て>から見た複合動詞                       百留康晴
  連歌の言語と認知                            百留恵美子

身体経験に基づいた文法研究の可能性  代表:町田 章
  前置詞の文法的振舞いと身体的な基盤:境界性と接触性に注目して      大谷直輝
  エスキモー語の名詞機能にみられる知覚と認知の平行性について       田村幸誠
  身体的経験者と観察者―ステージモデルの限界―              町田 章
  日本語の類別詞の本質―言語話者の視点構図とモノの認識―         濱田英人

認知言語学とメタファー研究の産業的応用
 ―事例から見るその潜在力と展望―                  代表:鍋島弘治朗
  認知メタファー理論と応用事例                      鍋島弘治朗
  商品コンセプト開発及びデザイン開発へのメタファーの応用について     水口洋二
  ライフログを活用した感性コミュニケーション技術             望月理香