日本認知言語学会では、主に若手・中堅の研究者を対象とするチュートリアルを開催いたします。第5回チュートリアルの概要は以下の通りです。ご参加には事前申込が必要です。
【日本認知言語学会第5回チュートリアル】
テーマ:「Langacker, Foundations of Cognitive Grammar, Vol.1, Part Iを読む」
講師:野村益寛先生(北海道大学)
開催日時:2026年3月22日(日)13時00分から17時00分
開催方法:オンライン
参加費:非会員(一般)1,000円
(会員(一般・学生)、非会員(学生)は無料です)
概要:認知文法は、既存の言語理論が立脚する概念的基盤に対して不満を覚えたR.ラネカーが、新たな概念的基盤を一から構築することから始まった。1987年に刊行されたFoundations of Cognitive Grammar第1巻 (FCGI)は、文字通り認知文法の概念的基盤を提示したものであり、
Part I: Orientation (Chapter 1 - Chapter 2)
Part II: Semantic Structure (Chapter 3 - Chapter 7)
Part III: Grammatical Organization (Chapter 8 - Chapter 12)
の三部からなる。このチュートリアルでは、Part Iにあたる2章を読み解き、認知文法への導入を果たすことを目的とする。
申し込みはこちらからお早めにお申し込みください。
※キャンセルの場合の返金は出来かねますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。申込締切は3月19日(木)17:00です。
・本チュートリアルはオンラインで行われますが、当日の参加方法に関しましては、3月19日(木)17:00に送付させていただく予定です。
・チュートリアルに関するお問い合わせは、tutorialjcla at gmail.com までご連絡ください。
プログラム:
13:00〜13:10 開会挨拶・注意事項説明
13:10〜14:40:講義(1):FCGI, Chapter 1
14:40〜14:50:休憩
14:50〜16:20:講義(2):FCGI, Chapter 2
16:20〜16:40:休憩・質問受付
16:40〜16:55:質疑応答
16:55〜17:00:閉会挨拶
【過去のチュートリアル】
【日本認知言語学会第4回チュートリアル】
テーマ:「フレームに基づく語の意味の研究方法―類義語・多義語の具体的な分析を通して―」
講師:籾山洋介先生(南山大学)
開催日時:2025年3月15日(土)13時から17時15分
開催方法:オンライン
参加費:非会員(一般)1,000円
(会員(一般・学生)、非会員(学生)は無料です)
概要:フレームの基本的な性質・位置づけを確認したうえで、フレームに基づく語の意味の研究方法を取りあげます。
特に、以下のことを話題とします。
1.百科事典的意味におけるフレームの位置づけ
2.フレームとメトニミーの関係
3.フレームに基づく日本語の類義語の分析
4.フレームに基づく日本語の多義語の分析
(第23回全国大会(2022年度)のシンポジウム「フレーム意味論の新展開」における発表「フレームに基づく日本語の類義語・多義語の分析」の内容と一部重複することをお断りします)
プログラム:
13:00〜13:10 開会挨拶・注意事項説明
13:10〜14:40:講義(1)
14:40〜14:50:休憩
14:50〜16:20:講義(2)
16:20〜16:40:休憩・質問受付
16:40〜17:10:質疑応答
17:10〜17:15 閉会挨拶
【日本認知言語学会第3回チュートリアル】
テーマ:「認知言語学との対話:生成文法,AI,教育との交差点」
講師:吉村公宏先生(奈良教育大学名誉教授)・町田章先生(広島大学)
開催日時:2024年3月2日(土)13時から17時15分
開催方法:オンライン
参加費:非会員(一般)1,000円
(会員(一般・学生)、非会員(学生)は無料です)
ねらい:認知言語学の理論的視野を広げかつ深める。そのために他の有力な理論的学派である生成文法の一端に触れる。
一方、近年、著しい発展を見るAI研究との接点を探り、外国語教育への適合性・応用性を模索する。
プログラム:
13:00〜13:10 開会挨拶・注意事項説明
13:10〜14:10 吉村先生
14:10〜15:10 町田先生
15:10〜15:20 休憩
15:20〜16:10 吉村先生・町田先生(対話型チュートリアル)
16:10〜16:30 休憩・質問受付
16:30〜17:10 質疑応答
17:10〜17:15 閉会挨拶
【吉村先生担当】
T. 理論の思想的背景
U. 生成文法の概念基盤
V. 認知言語学の概念基盤
W. 理論の交差点
【町田先生担当】
T. 用法基盤主義とは何か−事例主義と現場主義
U. 意味の諸相(捉え方・主観性など)
V. 大規模言語モデル(生成AI)のインパクトと弱点
W. 言語相対性と外国語教育
【日本認知言語学会第2回チュートリアル】
講師:今井隆夫先生(南山大学外国語学部英米学科)・中川右也先生(三重大学教育学部英語教育講座)
開催日時:2023年3月4日(土)13時から17時15分
開催方法:オンライン
申込締切:2023年3月2日(木)17時
参加費:非会員(一般)1,000円
(会員(一般・学生)、非会員(学生)は無料です)
テーマ:「認知言語学と英語学習ー教育法と研究法」
【第1部】 学習法と教育法:担当:今井隆夫
第1部では、認知言語学を参照した英語の教育法と学習法についてお話します。まず、私がオープンキャンパスや高校への出張講義で行っている模擬授業を体験いただき、その後、認知言語学との親和性についてお話します。また、学部のゼミ学生の卒論テーマや研究内容についても触れたいと思います。
【第2部】 研究法:担当:中川右也
第2部では、第二言語習得や外国語教育分野における認知言語学を援用した国内・海外の主な研究を概観します。認知言語学の知見が、実際どのように活かされているのかを具体例や基本文献などを示した後、これらの分野にアプローチするための量的・質的データを基にした研究デザインなども紹介します。
【日本認知言語学会第1回チュートリアル】
講師:辻幸夫先生、佐治伸郎先生
開催日時:2022年2月25日(金)13時から16時
開催方法:オンライン
参加費:非会員(一般)1000円
(会員(一般・学生)、非会員(学生)は無料です)
テーマ:「認知科学と認知言語学:理論と実証」
1.辻幸夫: 認知科学的な言語研究を考える
20世紀に誕生した認知科学は、21世紀にかけて大きく展開しています。認知言語学も同じ時期に発展して現在では言語学における大きな流れの1つを作っています。このチュートリアルは学部生・院生をはじめ、これから認知言語学の研究をはじめたいという若手の研究者を対象としていますので、あらためて認知科学と言語学について整理し、言語の認知科学に関連する興味深い研究に触れます。そして認知科学としての言語研究の学際性のあり方、理論と検証法などについて、広い観点から考えます。
2.佐治伸郎:言語の認知科学における理論と方法
認知科学における言語研究の理論的位置づけは、記号主義から身体性科学へという時代の変遷とともに変わってきました。その様な中で、心理学的アプローチと言語学的アプローチはそれぞれ異なる方向から同一の問題に挑んできたように思います。本発表では現在の認知科学と認知言語学のアプローチがどのように共通基盤を得られるか、理論と方法の関係に注目しながら議論します。
プログラム:
12:30〜 受付開始
13:00〜13:05 開会挨拶
13:05〜14:05 チュートリアル
14:05〜14:25 休憩・質問受付
14:25〜15:55 議論・質疑応答
15:55〜16:00 閉会挨拶