第11回全国大会のプログラム
日時: 2010年9月11日(土)~12日(日)
場所: 立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区) *会場へのアクセスはこちらをご覧下さい。
会場: キャンパスマップ(構内経路図)はこちら(PDF)をご覧下さい(詳しい教室配置図は『予稿集』に掲載されます)。
9月11日(土)
9:30 受付開始
10:00~12:20 ワークショップ(14号館D201, D301, D401, D501)
13:20~15:20 特別講演(11号館AB01)
15:40~17:40 研究発表(14号館D201, D301, D302, D401, D402, D501)
18:00~20:00 懇親会(第一食堂)
9月12日(日)
9:30~12:20 研究発表(14号館D201, D301, D302, D401, D402, D501)
12:20~14:00 休憩
(12:50~13:50 ポスターセッション:14号館D602室)
14:00~14:10 総会(11号館AB01)
14:10~16:50 シンポジウム(11号館AB01)
*書籍展示は、両日とも14号館ロビーです。
........................................................................
*下記のプログラムの一覧表(PDF形式)をダウンロードできます(1日目 / 2日目)
9月11日(土)
9:30~ 受付(11号館1階ロビー)
10:00-12:20 ワークショップ(4室同時進行)
第1室(14号館D201)
「「ナル表現」の諸相をめぐる認知言語学的研究」 → 要旨(PDF)
○守屋三千代(創価大学)
Tekmen AyseNur (トルコ・アンカラ大学)
百留恵美子(台湾・国立高雄第一科技大学)
百留康晴(島根大学)
森山 新(お茶の水女子大学大学院)
徐 一平(中国・北京日本学研究センター)
本多 啓(神戸市外国語大学)
第2室(14号館D301)
「対比・非対称性・意味の拡張メカニズム」 → 要旨(PDF)
○有光奈美(東洋大学)
徐 蓮 (中国・北京外国語大学[院]・お茶の水女子大学[院])
大谷直輝(埼玉大学)
澤田 淳(関西外国語大学)
阿部 宏(東北大学)
第3室(14号館D401)
「日本語の論理再考―認知類型論・場所の論理・形式論理の観点から―」 → 要旨(PDF)
○月本 洋(東京電機大学)
堀江 薫(名古屋大学)
岡 智之(東京学芸大学)
第4室(14号館D501)
「徹底した用法基盤モデルの展開:パターン束理論で「構文」が何かを再考する」 → 要旨(PDF)
○吉川正人(慶應義塾大学[院]・日本学術振興会特別研究員)
黒田 航(独立行政法人 情報通信研究機構 (NICT))
長谷部陽一郎(同志社大学)
淺尾仁彦(University at Buffalo, The State University of New York[院])
13:20-15:20 特別講演(11号館AB01)
講師 山梨正明(京都大学大学院教授・本学会会長)
演題「イメージ文法―意味発生の創造的基盤」
15:40-17:40 研究発表(6室同時進行)
第1発表 15:40-16:20 (発表25分,質疑応答15分・移動時間含む)
第2発表 16:20-17:00 ( 〃 )
第3発表 17:00-17:40 ( 〃 )
第1室(14号館D201) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:野村益寛(北海道大学)】
①片岡宏仁(大阪歯科大学(他)[非常勤])
「日英語感情述語における[感情]と[感情表出]」
②鈴木幸平(神戸大学学術推進研究員)
「コーパスに基づく日英語の液体メタファー比較」
③韓涛(名古屋大学[院])
「<コミュニケーション>のメタファー再考―中国語のケース―」
第2室(14号館D301) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:田村幸誠(滋賀大学)】
①土屋智行(京都大学[院]・日本学術振興会特別研究員)
「定型表現からのスキーマ抽出と創造的言語使用
―「AにB」が示唆する通時的拡張の可能性―」
②川畠嘉美(石川工業高等専門学校・金沢大学[院])
「終局性・定常性から文法化へ:所有動詞に関する考察」
③橋本ゆかり(お茶の水女子大学)
「第二言語における幼児の言語構造の構築―ピボットスキーマ生成に焦点を当てて」
第3室(14号館D302) ※Presentation and Discussion in ENGLISH →要旨
【Chair: Yo Matsumoto (Kobe University)】
①南佑亮(九州産業大学)
"Mary is pretty to look at vs. Mary looks pretty:
Property Cognition through Visual Information"
②友澤宏隆(一橋大学大学院)
"Category-Extending Adjectives and Reference-Point Structure"
③Kazuhiro Kawachi (National Defense Academy of Japan)
"Are events that are expressed in verb-framed languages using
non-characteristic patterns really macro-events? An examination of motion
expressions in Sidaama (Sidamo)"
第4室(14号館D401) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:堀田優子(金沢大学)】
①太明紅(聖トマス大学[院])
「God knows に関する認知的研究」
②野中大輔(慶應義塾大学[院])
「「穴あけ」構文(a hole construction)への用法基盤的アプローチ」
③平岩加寿子(愛知県立大学[院])
"V-ing Adjectives in the Lexicon"
第5室(14号館D402) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:有働眞理子(兵庫教育大学)】
①佐治伸郎(慶應義塾大学先導研究センター非常勤研究員)
「子どもは類像性の程度が異なる音象徴性をどのように理解するか:
日本語オノマトペにおける意味的区分を用いた実験的検討」
②隅田敦子(大阪大学[院])
「オノマトペにみるタイ語の音象徴」
③小野正理(電気通信大学[院])・清水祐一郎(電気通信大学[院])
坂本真樹(電気通信大学大学院)
「オノマトペによる共感覚比喩が理解しやすいのはなぜか」
第6室(14号館D501) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:藤井聖子(東京大学)】
①木原恵美子(大阪大学[非常勤])
「使役移動構文における構成要素の意味合成と構文スキーマによるカテゴリー化」
②高橋清子(神田外語大学)
「タイ語コーパスTNCを利用した談話分析に基づくkhâa-taay(殺す-死ぬ)事象の考察」
③山根史子(東京外国語大学[院])
「中国語の使役表現“V得C”に見られる先行文脈との結束性について
―グローバル構文の視点から―」
18:00-20:00 懇親会 (立教大学第一食堂) 参加費は、一般・学生とも3,000円です。
9月12日(日)
9:30-12:20 研究発表
(6室同時進行、発表時間25分+質疑応答15分)
第1室(14号館D201) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:本多啓(神戸市外国語大学)】
④寺西隆弘(同志社大学)
「身体化及び脱身体化による概念形成:RESTLESSとBORINGの形成を通して」
⑤高嶋由布子(京都市立芸術大学[非常勤])
「知覚動詞の視点の身体性と主観性」
【司会:籾山洋介(名古屋大学)】
⑥武藤彩加(琉球大学)
「スウェーデン語における「味を表す表現」の収集と分類」
⑦大石亨(明星大学)
「抽象概念を表す漢語名詞に付随する意味的韻律」
第2室(14号館D301) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:吉村公宏(奈良教育大学)】
④高橋千佳子(東京純心女子大学)・金子智香(茨城大学[非常勤])
「プロトタイプ理論を用いた英語前置詞の実践的授業」
⑤今井隆夫(愛知みずほ大学)
「認知文法を参照した学習英文法設計の観点から、動詞の2つの用法の整理を試みる」
【司会:今井忍(大阪大学)】
⑥森山新(お茶の水女子大学大学院)
「「出す」の意味構造に関する実験的研究:日本語学習辞典の開発のために」
⑦金光成(京都大学[院])
「意味変化における再分析の役割―複合動詞「V+こむ」を事例に」
第3室(14号館D302) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:三宅登之(東京外国語大学)】
④呉沛珊(大阪大学[院])
「中国語の“涼”に関わる意味拡張について」
⑤徐蓮(北京外国語大学[院]・お茶の水女子大学[院])
「日中同形多義語<深/浅>の意味構造対照分析」
【Chair: Kaoru Horie (Nagoya University)】※Presentation and Discussion in ENGLISH
⑥Chiarung Lu (National Taiwan University)
"Synesthetic generalization revisited: a new perspective based
on onomatopoetic words"
⑦呉蘭(東北大学[院])
"The Inferential Evidentials in Japanese and Chinese"
第4室(14号館D401) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:伊藤健人(群馬県立女子大学)】
④嶋田紀之(東京大学[院])
「「てある」構文について―構文と文法化の視点から―」
⑤大西美穂(名古屋大学[院])
「複文構造を持つ2種類の日本語存在文の比較対照」
【司会:尾谷昌則(法政大学)】
⑥野呂健一(名古屋大学学術研究員)
「「AとBは友達だ」の解釈について―対称性の観点から」
⑦小林翠(大阪大学[院])
「「XばXほどY」構文のカテゴリー構造―構文文法論の観点から―」
第5室(14号館D402) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:高橋英光(北海道大学)】
④中馬隼人(京都大学[院])
「N+V-ing型英語複合名詞についての認知言語学的考察」
⑤森下裕三(神戸大学[院])
「動詞連続構文に関する構文文法的考察」
【司会:加藤重広(北海道大学)】
⑥王安(関西学院大学)
「中国語における心理述語使役文の意味と機能
―日本語の感情形容詞表出文との対照を通して―」
⑦金奈淑(名古屋大学[院])
「量の多さを表す副詞的成分の意味分析―「よく」と「たくさん」」
第6室(14号館D501) →要旨 (zipで圧縮されたフォルダ内にPDFファイルが入っています)
【司会:小早川暁(獨協大学)】
④屈 莉(金沢大学[院])
"Classifier and bounding"
⑤木本幸憲(京都大学[院])
「英語可算性のダイナミズム―その身体的・認知的基盤と言語運用からの説明―」
【司会:坪井栄治郎(東京大学)】
⑥野澤元(京都外国語大学)
「アクティヴ・ゾーン現象のフレーム的分析―部分-全体関係の統合的記述を目指して」
⑦田口慎也(京都大学[院])
「時間表現で用いられる指示詞に関する認知言語学的考察
―「コ系指示詞+空間表現」と「今+空間表現」の対比を中心に―」
12:50-13:50 ポスターセッション(14号館D602)
①冬野美晴(西南学院大学[院])
「英語の前置詞つき受動文―transitivity の拡張と概念構造を中心に―」
②寺崎知之(京都大学[院])
「名詞に含まれる時間性の考察-「始まる」「終わる」で示されるものを通して-」
③齊藤佳子(名古屋大学[院])
「〈敬意〉と〈皮肉〉を表す〈おばさん〉の背景について―〈自嘲〉表現を中心にして―」
④年岡智見(京都大学[院]・日本学術振興会特別研究員)
「構文間の関係に関する構文観の変換―構文の円錐モデルの提案―」
⑤井口智彰(関西学院大学[院])
「Take (Have, Give) a V 構文の意味・機能分析」
⑥矢幡洋(西武文理大学[非常勤])
「自閉症のコミュニケーション不全の解明に認知言語学は寄与しうるか」
⑦窪田美穂子(東北福祉大学)
「ある幼児の動詞・形容詞否定形の習得:標準語と京都弁の併用から」
⑧許永蘭(名古屋大学[院])
「意味拡張に貢献する意味要素の性質―「裂く・割く」を事例に」
⑨小川典子(京都大学[院])
「縮約に見られる主観化についての一考察―「そりゃ(あ)」と「それは」の対照から―」
⑩高山京子(神奈川県立菅高等学校)・守屋三千代(創価大学)
「国語科教育の課題―〈事態の主観的把握〉に基づく読解教育とPISA型読解教育の狭間で―」
14:00-14:10 総会 (11号館AB01)
14:10-16:50 シンポジウム (11号館AB01)
テーマ「レトリック研究の現状と課題―認知言語学のさらなる展開に向けて―」
講 師 菅野盾樹(大阪大学名誉教授)
「レトリック探究が哲学の現在の営みにとってどうして重要なのか」
講 師 瀬戸賢一(大阪市立大学大学院文学研究科教授)
「レトリックと認知―オクシモロンを例にとって―」
講 師 楠見孝(京都大学大学院教育学研究科教授)
「メタファー的思考と批判的思考:レトリックと認知心理学の観点から」
司 会:森雄一(成蹊大学文学部教授)
全国大会の参加費について
会員(一般・学生共通) |
非会員(一般) |
非会員(学生) |
|
参加費 |
無料 |
4000円 |
2000円 |
予稿集 |
1000円 |
2000円 |
2000円 |
計 |
1000円 |
6000円 |
4000円 |
会員の方の参加費は年会費に含まれますので、会費と別に参加費をご納入いただく必要はありません。非会員の方で、参加を希望される方は、上記の参加費(4,000円または2,000円)を下記にお振り込み下さい。その際、氏名、一般・学生の別を備考欄にお書き下さい。
【会費・参加費用の郵便口座】
口座名称:日本認知言語学会
口座番号:00990-0-175250
なお、予稿集については、第10回全国大会から、予約制を廃止して、
会場受付での現金販売と致します(会員1,000円、非会員2,000円)。
研究発表およびワークショップに登壇される方へ(投影機器利用に関するお知らせ)
パワーポイント等のプログラムを使用した発表に関しては、こちらのファイル(WORD/PDF)をご一読下さい。
教室に備え付けられている機器とパソコンとの接続テストは、下記の時間帯に対応します。
【事前作動確認実施時間】
9月10日(金)
14号館 201 17:00~17:30
14号館 301 (同一仕様の401教室で行います)
14号館 302 17:00~17:30
14号館 401 (認知言語学セミナー会場)
14号館 402 17:00~17:30
14号館 501 (同一仕様の401教室で行います)
9月11日(土)
14号館 201 9:30~9:50; 12:20~12:40; 17:40~17:55
14号館 301 9:30~9:50; 12:20~12:40; 17:40~17:55
14号館 302 9:30~9:50, 12:05~12:25, 17:40~17:55
14号館 401 9:30~9:50; 12:20~12:40; 17:40~17:55
14号館 402 9:30~9:50, 12:05~12:25, 17:40~17:55
14号館 501 9:30~9:50; 12:20~12:40; 17:40~17:55
このうち、9月11日(土)の302と402では、9:30~9:50の時間帯と12:05~12:25の
時間帯で、ワークショップと一部重複していますので、ご注意ください。
9月12日(日)
14号館 201 9:00~9:20
14号館 301 9:00~9:20
14号館 302 9:00~9:20
14号館 401 9:00~9:20
14号館 402 9:00~9:20
14号館 501 9:00~9:20
会場のパソコン環境はここのホームページで閲覧可能です。
また、PPTは、Windws XP, Microsoft Office 2003対応です。ただし、最新版(Windows 7, office2010)には
対応していません。
第11回全国大会の掲示用ポスター
第10回全国大会の掲示用のポスターをここからPDFでダウンロードできます。ご協力くださる方は、プリンターで印字し、可能な場所に掲示していただければ幸いです。
2010年度認知言語学セミナー「認知言語学入門:基礎から応用・実践へ」実施要領
日 時: 2010年9月10日(金) 受付は教室前で12時半から
場 所: 立教大学 池袋キャンパス 14号館D401 こちらのアクセスマップ(URL)およびキャンパスマップ(PDF)をご覧下さい。
講 師: 鍋島弘治朗先生(関西大学教授) 谷口一美先生(大阪教育大学准教授)
内 容: このセミナーでは、認知言語学で重要となる基本的概念を取り上げ、
定義をひとつずつ確認した上で、それらの概念の応用例および実践例を
示していきます。認知言語学で研究を志す学部生・大学院生をはじめ、
認知言語学を取り入れた指導をお考えの教員の方、他の関連領域で
研究に携わる方など、基礎から応用への発展に関心のある方々を
広く対象とします。
参加費: 一般2,000円、学生1,000円
時間割: 12:30 受付開始
13:00-14:00 第1講義(基本的前提概念の説明)
14:00-15:00 第2講義(鍋島弘治朗講師)
15:00-15:15 休憩
15:15-16:15 第3講義(谷口一美講師)
16:15-16:30 休憩
16:30-17:00 質疑応答
講義概要(印刷用はこちらです)
[第1講義(鍋島弘治朗講師/谷口一美講師)]
認知言語学のパラダイムを構成する前提や基本概念として、次のような概念を
取り上げ、日本語や英語の具体的用例を用いながら理解を深める。
記号性 有契性 スキーマ化 カテゴリー化
図と地 イメージスキーマ スキャニング 主観性
領域とフレーム メタファー メトニミー シネクドキ
多義 構文文法 使用依拠モデル
メンタルスペースとブレンディング
[第2講義(鍋島弘治朗講師)]
テイラー(Taylor, 1989)はプロトタイプの概念を言語カテゴリー一般に
敷衍したすでに古典となった好例であるが、近年、認知言語学の諸前提が
互いに連携して、よりパラダイムとしての基盤を強化している例が多く
見られる。認知言語学の諸概念がどのように関連し、馴染みあうのか、
あるいは衝突し変容するのか、諸概念から整合性を紡ぎだす研究事例を
検討するとともに、認知言語学のひとつの旗印であった身体性(embodiment)の
概念がより大きな学際的パラダイムを形成するさまを検証する。
プロトタイプ×言語 (テイラー, 1989)
発達×使用依拠モデル×構文(トマセロ, 2003)
構文文法×ブレンディング(山梨, 2009)
メタファー×構文文法(大石, 2009)
メタファー×身体性(バーサロー, 2008)
[第3講義(谷口一美講師)]
認知言語学の基本的概念を用いて、どのような言語分析を行えるか、具体的な
実践例を挙げて示していく。特に、言語学専攻の学部生が卒業論文を作成する
場合を想定し、認知言語学的アプローチによってどのような現象を取り扱うこ
とができ、それによってどのような発見・気付きをもたらすことができるかを
示す。さらに卒論のレベルから発展させ、研究のクオリティを高めるために、
どのような点に留意すべきであるか認知言語学が陥りやすい問題にも触れつつ
検討する。
・申し込み方法:上記参加費を9月3日(金)までに下記の口座に郵便振替にて
送付下さい。通信欄は「2010セミナー参加費」と明記し、「一般/学生」の別
のほか、ご所属とメールアドレスを楷書でご記入ください。
(下記の口座は、年会費の振込先とは異なります)
【セミナー専用の郵便口座】
口座名称: 日本認知言語学会セミナー
口座番号: 00100-4-353389
第11回全国大会における保育コーナーの開設について
第11回全国大会でも、会場内に「保育コーナー」を開設します。利用を希望される方は、こちら(PDF)をご覧下さい。申し込みの締め切りは8月10日です。
第11回全国大会におけるポスターセッションの募集について
ポスターセッションは、学会会場内にポスターセッション用に設けたスペースにポスターを掲示し、来場者の質問に答える形で研究内容を発表するものです。第11回全国大会でのポスターセッションは、大会2日目(9月12日)は昼休みに催され、質疑応答時間は12時50分~13時50分を予定しています。ポスターセッションの公募と選考は、従来の研究発表とは別枠で行われますので、研究発表とは独立に応募することができます。発表を希望される方は、こちらの応募要領(PDF)に従って、2010年7月1日(木)~7月6日(火)の間に電子メールでお申し込み下さい。送信先は、研究発表の申込先と異なりますので、ご注意下さい。
第11回全国大会のシンポジウムおよび特別講演について
【シンポジウム】
テーマ「レトリック研究の現状と課題―認知言語学のさらなる展開に向けて―」
講師 菅野盾樹先生(大阪大学名誉教授)
「レトリック探究が哲学の現在の営みにとってどうして重要なのか」
講師 瀬戸賢一先生(大阪市立大学大学院文学研究科教授)
「レトリックと認知―オクシモロンを例にとって―」
講師 楠見 孝先生(京都大学大学院教育学研究科教授)
「メタファー的思考と批判的思考:レトリックと認知心理学の観点から」
司会:森 雄一先生(成蹊大学文学部教授)
【特別講演】
演 題: 「イメージ文法―意味発生の創造的基盤」
講 師: 山梨正明先生(京都大学大学院教授 / 本学会・会長)
[講演要旨] 認知言語学のアプローチでは、言語能力にかかわる知識は、五感、体感、運動感覚、視点の投影、カテゴリー化、イメージ形成、等にかかわる人間の一般的な認知能力から独立したモジュール的な言語的知識としては規定できないという視点に立っている。この視点は、身体性にかかわる前-表象的、前-記号的な生きた経験の場から、言語的知識の発現と分節化のプロセスを根源的に問い直していく立場を意味する。日常言語の意味はどのように発現し、伝達の場においてどのように機能しているのか。日常言語としての記号系は、どのようなカテゴリー化と意味の拡張のプロセスを経て概念体系を発展させてきたのか。意味の根源は、どこに求められるのか。言葉の意味と形式の関係は、どのように変化しどのようにゆらいでいるのか。言葉の創造性の根源は、どこに求められるのか。本講演では、これらの問題を背景に、日常言語における意味発生の創造的基盤の中核を成すイメージ能力の諸相(e.g. イメージ形成、イメージの組み替え、重ね合わせ、残像化、スキーマ化、ブリーチング、等)にかかわる言語事例を具体的に考察することにより、言語能力の発現と分節化のプロセス(特に意味の発生とカテゴリー化のプロセス)を根源的に問い直していく。また、以上の考察を通して、意味研究と文法研究にかかわる認知言語学の研究プログラムの方法論を根本的に見直し、認知言語学の新たな研究の方向を探っていく。 |
第11回大会の研究発表・ワークショップ公募について
第11回全国大会の研究発表およびワークショップの公募日程は、下記の通りです(受付期間が昨年までと変更されています)。
発表申し込み期間 2010年4月14日~5月14日
採否通知 2010年6月中旬
予稿集原稿締切 2010年7月31日(締切絶対厳守)
論文集原稿締切 2011年2月28日
研究発表の時間は40分(発表25分、質疑応答15分)、ワークショップの枠は2時間半から3時間程度の予定です。発表を希望される方は、研究発表・ワークショップの発表要旨を以下の要領で作成の上、ご応募下さい。言語学プロパーの研究のみならず、認知言語学に関わる様々な隣接分野の研究についても歓迎します。必要に応じて、関連分野の専門の方に査読を委託することを含めて対応しますので、ふるってご応募ください。なお、ポスターセッションについては、おって公表します。
1.応募資格
学会員であること。ただし、応募の時点までに入会手続きをとれば応募は可能です。ワークショップの場合は、代表者が会員であれば応募可能です。
2.提出方法【電子メールの場合】
応募者は、原則として電子メールにて発表内容の要旨を担当者に送信して下さい。
[A] 電子メールの本文に、「発表タイトル」「登壇者全員の氏名と所属(ファーストオーサーに○印)」
「登壇者(ファーストオーサーのみ)の連絡先(住所・電話・メールアドレス)」をテキスト形式で書く。
発表の「要旨」は本文には書かず貼付ファイルとする。電子メールの件名(subject)は、
「研究発表申し込み」または「ワークショップ申し込み」としてください。
[B] 発表の「要旨」は、A4判で作成し、発表の「タイトル」「本文」「主要参考文献」の順に書く。
分量は、研究発表およびワークショップいずれも、日本語の場合は2,000字、英語の場合は
800語以内とする。この字数(語数)に参考文献は含まない。[B]の書類をPDFファイルにして貼付する。
[B]には、氏名や、応募者が特定されるような情報を記載しない。
3.英語による発表について
第11回大会では、発表会場での口頭発表(質疑応答を含む)にさいして、英語のみを使用言語とし、ハンドアウトと論文集にも英語を使う形での発表を大会実行委員会として推奨します。この形での発表を希望される方は、申し込み時に「英語による発表」とお書き添え下さい。
4.提出方法【普通郵便の場合】
電子メールを使われない方は、電子メールの場合に準じて、次の2種類の書類を作成し、封書で郵送して下さい。[A]は1部、[B]は4部を送って下さい。このほか、表面に住所と氏名を書いた返信用(受理通知用)の官製ハガキを1枚同封して下さい。
[A] A4判の紙1枚に、「研究発表申し込み」または「ワークショップ申し込み」と表題を付け、
続いて「発表タイトル」「登壇者全員の氏名と所属(ファーストオーサーに○印)」
「登壇者(ファーストオーサーのみ)の連絡先(住所・電話・メールアドレス)」を書く。
[B] A4判の紙に「要旨」を作成し、発表の「タイトル」「本文」「主要参考文献」の順に書く。
分量は、研究発表およびワークショップいずれも、日本語の場合は2,000字、
英語の場合は800語以内とする。この字数(語数)に参考文献は含まない。
[B]には、氏名のほか、応募者が特定されるような情報は記載しない。
採択された場合、応募申し込みのときの要旨(abstract)または予稿集の原稿を大会前にHPにで事前公開することを検討中です。応募される方は、あらかじめご承知おきください。
5.注意
一度受理された申し込みは、発表のタイトルや登壇者等の変更はできません。要旨を差し替えることもできません。研究発表およびワークショップで発表された内容は、翌年発行の『日本認知言語学会論文集』に掲載されますが、その論文集に英語で執筆する場合は、申し込みのときの[B]の書類を英語で作成することが必要です。
6.提出先
電子メールの場合は、jclaabstract@aol.com へ送ってください。普通郵便で送る場合の送り先は下記です(送付先が昨年までと変更されています)。
〒562-8558
大阪府箕面市粟生間谷東8-1-1
大阪大学世界言語研究センター
堀川智也研究室内
日本認知言語学会(応募受付担当)
適切に受理されたものは、担当者から電子メールまたは普通郵便で連絡があります。応募受付担当者および事務局は選考には関与しておらず、採否に関する質問も受けかねますのでご了解下さい。
7.提出期間
電子メールおよび通常郵便いずれも、2010年4月14日~5月14日(最終日までに必着厳守)。
8.結果通知
査読委員会にて厳正に選考の上、応募者に対して6月中旬を目処に電子メールまたは普通郵便にて合否を連絡しますが、多少、通知が遅れる場合もあります。合格になった方は、期限までに『予稿集』に掲載する原稿をご提出いただきますので、あらかじめご承知おき下さい。なお、プログラム編成は、全国大会実行委員会に一任いただくこととし、個別のご要望にはお応えできませんので、ご了承下さい。
日本認知言語学会全国大会の応募に関するお知らせ
(1)応募資格について
会費が3年連続未納で督促しても納入のない場合は、名簿から削除することになりました。その場合、研究発表の申し込みはできません。確認が必要な方は事務局(庶務)までお問い合わせ下さい。会費納入が確認され次第、名簿に再掲載され、応募することが可能になります。また、研究発表ではファーストオーサー、ワークショップでは代表者が会員であれば、他の発表者は会員である必要はありません(非会員がワークショップに登壇する場合、参加費の納入が必要になります)。
(2)申し込み件数の上限について
研究発表等の応募において、1人が多くの発表に加わることはプログラムの編成に不都合を生じさせることがあるため、理事会での協議の結果、第7回全国大会から申し込み件数に、次のような制限を設けることになりました。
① 応募できるプログラムは「研究発表」「ワークショップ」「ポスターセッション」のうち、
1人最大2件までとする。複数のプログラムに応募する場合は「研究発表2件」または
「研究発表1件とワークショップ1件」または「研究発表1件とポスターセッション1件」
または「ワークショップ1件とポスターセッション1件」のいずれかとする。
② ただし、「研究発表のファーストオーサー」または「ワークショップの代表者」または
「ポスターセッションのファーストオーサー」になれるのは、そのうち1件のみとする。
単独の研究発表では自動的にファーストオーサーとなります。また、ワークショップで、代表者(司会者)が発表者を兼ねることは差し支えありません。また、ワークショップへのディスカッサント(研究発表をしないコメンテーター)としての登壇も1人1件のみといたします。なお、シンポジウムへの登壇は、公募ではないことから別枠と扱いとします。この条件を越えて申し込みがあった場合は、申し込みが無効になりますので、十分にご注意下さい。
(3)タイトルと登壇者の確定について
研究発表もワークショップも、予稿集や論文集に掲載される原稿では、発表申し込みのときとタイトルや発表者を変更することはできません。そのような変更が起きないよう事前に十分ご確認ください。
(4)所属の表示について
所属の表示について、教員の方の中には大学院重点化等により所属が「大学院」になっている方もおられますので、次の表記によって大学院生と区別することにします。
・一般会員で大学院に教職員として所属している場合......................○○大学大学院
・一般会員で学部やセンター等に教職員として所属している場合............○○大学
・一般会員で所属のない方..............................................フリー
・学生会員で大学院に学生(研究生等を含む)として所属している場合........○○大学[院]
・学生会員で学部に学生(研究生等を含む)として所属している場合..........○○大学[学部]
第11回全国大会実行委員会(*印はプログラム編成担当)
◎荒川洋平(東京外国語大学)
○森 雄一(成蹊大学)
有光奈美(東洋大学)
出原健一(滋賀大学)
伊藤健人(群馬県立女子大学)
伊藤理英(関西外国語大学)
井上逸兵(慶應義塾大学)
岡 智之(東京学芸大学)
黒滝真理子(日本大学)
古賀裕章(慶應義塾大学)
小熊 猛(石川工業高等専門学校)
児玉一宏(京都教育大学)
鷲見幸美(名古屋大学)
眞田敬介(札幌学院大学)
谷口一美(大阪教育大学)*
田村幸誠(滋賀大学)
仲本康一郎(山梨大学)
鍋島弘治朗(関西大学)
長谷部陽一郎(同志社大学)
樋口万里子(九州工業大学)*
古牧久典(東京大学[院])
町田 章(長野県短期大学)
森山 新(お茶の水女子大学)
八木健太郎(北陸大学)
第11回開催校実行委員会
平賀正子(立教大学)
小山 亘(立教大学)
谷みゆき(立教大学)
栗田奈美(立教大学[非常勤])
篠原和子(東京農工大学)
宇野良子(東京農工大学)
第11回全国大会の開催校と期日の決定
第11回全国大会(2010年度)の開催校と期日が決まりました。
会場: 立教大学 池袋キャンパス(東京都豊島区) アクセスはこちらをご覧下さい。
期日: 2010年9月11日(土)~12日(日)
シンポジウムや特別講演等の内容は、詳細が決まり次第、随時、このホームページ上でお知らせします。
大会に先立ち、9月10日(金)に認知言語学セミナーを開催する予定です。